鏡の国の魔女と人間 2
「話の途中に呼ばれたんだけど。」
「人数多い方が良いだろって。」
「言うなあッ!!」
言え。むしろもっと言え。
連れて来られた可哀想なお二方。
1人目は私の兄、知る人ぞ知る、桜芽零陽。
2人目は友妓の弟、空玖譜由。
因みに、弟の方は今回名前初公開。
「で、次誰話す?」
「あいで良いじゃん。どうぞ。」
そんな急に言われたって出ないだろ。
「あ、うん。三面鏡は出たから、
大鏡の話でいいかな?
ボケっぽいテケテケがうつるとか、
その鏡の中に入り込んだりすることが可能になるとかさ。
その先は異次元(四次元)につながっている。
あとは、そうだね、異次元じゃなくて、
鏡の国、なんてのもある。
条件を満たせば行くことが出来るらしいね?
でも、それが帰ってこれるとは限らない。
行くとは言ったけど、帰ることは出来ないから。
あとは……そうかな、学校だと亡くなった先生がうつるとか。」
例えば?
「んー、亡くなった担任の先生とかだよ。
ほら、あの時(私ヲ壊シテ(以下略)参照)、
どっかの先生メールで死んだじゃん。」
ああ、そういえばそんなのあったな。蘇生した理由だな。
「ところが、面白いことに、
うつるのは亡くなった先生だけじゃないんだ。
生徒(小学校の場合は児童)もうつる。
学校と面識のないものはテケテケぐらいかな。」
なるほど。
知っているのがくると怖さは減るな。
「優しくしてるつもりだと思うけどね、
人によっては怖がるかもしれないから、
良い意味で出てくることも少なくは無いかな?」
へえ。
怖がりの人は思ってみよう。