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猫耳パーカー

 僕の名前は白樺亜紀。学校に通っている少年さ。今日は月曜日、僕は教室のドアを開けた。遊び盛りの少年少女達は、僕よりも先に教室の中にいる。みんな仲良しで僕は嬉しいよ。僕のような子共でも、はぶかないでいてくれるんだからさ。


「おはよう!皆、調子はどうだい?」


「おはよう!白樺っち。元気だよ!」


「やあ。白樺くん」


「おはよー。猫耳パーカー」


「遅かったな。白樺」


 僕は何時ものように、猫をかぶって教室の中に入った。僕は一人一人に声をかけながら、自分の席に座る。今日もいい天気だ、眠らないように気をつけないとね。


 三ツ葉ちゃんが怪我をしてから一ヶ月。外からお医者さんが来てくれて、明日から三ツ葉ちゃんが学校に来れることになった。


 怪しさ満点のお医者さんだったけど、良い人でよかったよ。途中で怪しい動きをした時は、本当に焦ってしまったけれどね。


「猫耳パーカー!」


「にゃんだい?小太郎くん」


「君のパーカーってどこで売ってるの?」


「これね。このサイトで売ってるんだよ。小太郎くんにはこっちの柴犬パーカーが似合うと思う」


「わー!これ良いな!俺、今度買う」


 小太郎くんは、人懐っこい笑顔で笑っている。うーん、幻の尻尾が見えてきそうだよ。あんまり人に尻尾を振っていると、誰かに誘拐されてしまうね。何回も助けに行くのはごめんだよ?一回で十分だからね。


 小太郎くんは横の前の席に戻ると、真剣にスマホを見つめ始めた。声をかけてもしばらく反応しなそうだ。柴犬パーカーは、黒、白、茶。三種類も色があるからね、しかたがないね。


 僕は真面目に授業を受けて、放課後を迎えた。普段の態度は大切なのさ。人と少しズレがあっても、天然なのかな?くらいですむからね。


「じゃあ皆、また明日!」


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