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第0話 絶望しています…

プロローグです。


この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。作中の行為は犯罪に該当する場合があります。決して真似しないようお願いします。

 世の中は理不尽だ。別にそんなことは分かっている。ただ、その言葉は行為の主体が使うものではないし、正当化やごまかしの方便であってもならないと思う。


 職場では私の行った些末な振る舞いが大罪のように扱われる。メールの文が過激だった、表情が怖かった、といった主観的なことで犯罪者扱いされる。しかし、客観的に見ると問題のない行動だ。しかもそれは全員に適用されるわけではなく、私にだけだ。逆に私がされた異常な態度や言動は、抑えて、抑えて、明らかに度を超えたものだけを相談したとしても、考えすぎ、そう思うのは自分が悪いから、普通の人はそうは思わない、と、謎の庇い、言い訳が始まる。ガスライティングだ。身体的暴力と何も変わらないのに、どうして解釈の違い、この地域ではこれが普通という、かこつけが通るのだろうか。私の道徳の基準が間違っているのだろうか?


 ただ、ただのそれだけならば、無になっていればよいだけだ。しかし、これを理由に仕事で必要な情報を流さなかったり、ボーナスを減らしたり、昇給させなかったりが許されてしまっている。辛い。全体で、なぶるように、不透明に攻撃される。





 夜中、途中で目が覚めて、眠れない。布団の中で体を丸めていると、布団と体の隙間がなくなり、布団と自分の距離感が分からなくなり、それから自分と部屋の距離感がわからなくなり、自分と家、自分と世界との距離感が分からなくなっていく。隠れる場所がない。怖い。朝、何とか布団から出ようとすると何故か外の車の音や人の声が大きく聞こえる。カーテンを開けようとすると手が止まる。上手く呼吸できていないのだろうか? ゲップが頻発する。


 世の中にはもっと不幸な出来事、不条理な出来事はいくらでもある。そんなことは知っている。インターネットで検索すれば山のように出てくる。有史以来、後世に伝えられている歴史の中でさえ幾多もあるのだから、それ以外には無限にあるだろう。だが、それはそれで、私の人生においてはもう十分に辛いことだ。だから、我慢が足りないだとか、後々感謝するだとか、そんなことはない。それともそう思わない、思えない私が異常なのだろうか。甘えなのだろうか。





 以前まではできていたことができない。ニュースや新聞を怖くて見ることができない。本も読めない。何とか買い物に行ったときの帰り道、中学生の何かの大会の結果が展示されているのを見た。苦しくなった。周りはどんどん進んでいる。大学の同期も、それより上も、それより下の、大学生も、高校生も、中学生も……。皆未来に向かって進んでいる。未来がある。どうして? 私にはない。動きたくても動けない。全世界の敵の烙印が押されているのだろうか。


 まだチャンスはある、若いのだから、信じれば救われる、そういうのはパワー、つまり、権力や金があって、命の保証がされているから言える言葉だ。自分がそちら側に回るには気力がない。出せない。何故生きているのだろうか?


 生きることは許されているのか? 今ある分は借金だ。いずれ尽きる。生活保護は受けられない。親に殺される。仕事をしようにも動けない。何とか動いても研究室に潰される。どうにかそれ以外を探しても攻撃の的になる。世界の、世界の隅で良いから、そこでじっと生きているだけで良いのに、それさえも認められないのか。


 寝ている間に、どうか……。

読んでくださってありがとうございます。 評価やブックマーク登録、励みになりますm(_ _ )m 。


怪奇記録日記の方もよろしくお願いします。

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