【第三幕 異界の牢獄】を終えて
反省文です。本編にはいっさい関係ないので、読み飛ばしていただいて結構です。
第3幕は『勇者対魔神の使徒』です。
近衛さんに仕掛けた爆弾を起爆させ、勇者と魔神の使徒と邪神どもが入り乱れた異世界の者たちの戦いでした。
主人公は悪役である魔神の使徒なので、カッコよく女子を助けたとしても、最終的には負けてもらいます。
今回の反省点は………まず、誤字が多い。変換ミスや脱字、そして誤字。読み返す度にいくつも見つけました。投稿前に確認もしているのですが、やはり人間一度のチェックでは穴が開きがちです。以後も引き続き気をつけていきたいと思います。
2つ目、主人公の苦戦描写が下手でした。そもそもチートを持っている主人公なので、負けさせるためにこうして厄介な魔神の加護の力を無力化するフィールドを作ったのですが、書いてみたら結構簡単に羽風さんを無力化できました。夜刀さんにぶつけると3幕一番の見せ場を潰すことになるし、リュインゴスは咬ませ犬として用意した敵なので苦戦させるわけにはいきませんし。
そもそも、この主人公は悪役陣営の切り札なので元から最強であり、立ち向かってくる勇者たちが敗北を糧に成長していずれ匹敵する存在になる、という立ち位置にいます。こいつを成長させるわけにはいかないので、苦戦=敗北へ突き進むという展開になります。そしてそこから何か成長するということはありません。
そのため対峙する敵を圧倒的に強くすると、ボコられて終了となります。今回の近衛さんとの戦闘のように。
悪役なりの戦いというのをもう少し改善していきたいと思います。新しい描き方を思いついたら、3幕も改良していくかもしれません。
3つ目、近衛さんと夜刀さんの戦いからの和解が雑。………サブキャラのエピソードが薄いというのは拙作「異世界から勇者を呼んだら、とんでもない迷惑集団が来た件」でも自覚した問題です。こちらも要改善の課題です。
4つ目、キャラの人格がぶれ始めている。………作者としては自覚がなかったのですが、読み手にとっては最初から読んでいくと特に主人公と夜刀さんの人格がブレてきているように感じると友人に指摘されました。
ネット小説には興味があまり無い友人ですが、そんな彼にも何となくだが登場人物の人格がぶれていると感じるようです。
………これは危険です。登場人物に一貫性が無くなると、物語をつかみにくくなり読者の関心が一気に薄れやすくなるもの。物語の面白さを大きく損なわせるものになります。
今回の主人公は個性が立ってはいるがイメージがつかみにくいキャラで、夜刀さんの方も登場の機会が少ないから無意識のうちに何かと混同しているのかもしれません。こちらも要改善項目です。
………それでは皆様、良い年末を。




