表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/11

少しの希望

「はあ…」

下水を泳ぎながら深く深くため息を吐いた。


なんで逃げてしまったんだろう


彼は猫の本質を垣間見た。

自分は捕食される側なのだと、嫌でも認識したのだ。

その瞬間背を向けて走っていた。

生き物としての本能が彼をそうさせてしまっていた。


でも…。


グレイは必死に会話を思い出した。


『私は貴方を食べてしまう』


食べる、ではなかった。

食べてしまう、だった。


今日こそは名前を聞こう。


少し見えた光に元気を取り戻し、決意を胸に泳ぐ速度をあげた。




「こんばんは」

「…また来たの?」


目をつぶり、丸くなっていた彼女は大きく伸びて呆れた声を出した。


「貴女に会いたくて」


その言葉に頬を染めたのは、もちろん言った当人。


「今日はこの花を」


差し出したのは白い(コス)(モス)


「懲りないのね」

「だって食べる気ないでしょ、僕のこと」


ウインクするグレイに彼女はほんの少しだけ笑った。


「私はね、ルナっていうの」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ