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第53話 恐怖、残酷

───「素晴らしいです!やはり甲斐斗様は神様です!」

想像通りの言葉が耳に飛び込んできたが、やはり驚いてしまう。こんな話を信じるのはミシェルぐらいだからな。

俺はSVの基地で機体の修理が終わるまで唯の部屋にいる事になった訳で、暇だから100年前の戦いの話しをしていた所だった。

「これは昔の話だ、今の俺にそんな力はもう無い」

無いというか、使えない……の方が正しいな。

だが俺も段々と魔法を使わない生活に慣れてきてるんじゃないのか?と思ってしまう。

魔法は便利だ、困った時はすぐ魔法に頼れば何だって出来た。

そう、魔法だ。俺が力を取り戻した時、恐らく誰も俺には敵わないだろう。

何たって俺は最強だったんだからな。って、なんで過去形。俺は今だって最強だ!……と思う。

「所で、長話をしていたから時間も結構たったはず。機体の修理はもう終わったんじゃないか?」

「大丈夫ですよ、まだ終わっていません。ささ、話しの続きをしてください」

おい待て、独断で判断するな。それに話しはもう終わったぞ。

こんな物騒な所にいるとあの男、風霧紳が俺を殺そうと変な企みを考えるかもしれない。

「いや、せめて確認しようぜ?修理が終わったら俺はここから出て行く約束だし」

「大丈夫ですよ、終われば報告しに来るはずですから」

唯はそう言って扉の方を向くと、丁度良く扉が開き部屋の中に紳が入ってくる。

「修理が済んだ、帰ってもらおうか」

「ああ、わかった」

扉の方を向いて固まっている唯を余所に、俺は出口まで歩き部屋から出て行く。

唯も部屋から出ようと立ち上がったが、紳は構わず扉を閉めようとした。

「唯、お前はここにいろ」

そう言って扉を閉めると、部屋の前で待機していた兵士達が唯の部屋の前に並ぶ。

部屋から出た俺は紳の後を歩き、俺の機体が置いてある格納庫に向かった。

格納庫につくとそこには無傷の状態の俺の機体が立っていた、斬りおとされた腕もしっかり直っている。

「よく俺の機体と同じ腕を作れたな、どうやったんだ?」

「我雲の腕をはめ込んだらああなった、詳しい事は俺もわからない」

「へぇ……変な機体だな、自分で言うのも変だけど。んじゃ俺は出て行くぜ」

俺が機体に乗り込もうと機体の足元まで歩いていった時、一人の男が紳の後ろから走ってきた。

「紳!ラースを何処にやった!?」

羅威だ、しかも怒っているご様子。一体どうしたんだ?

「ラースならもうここにはいない」

「どういう事だ?説明しろ!」

「奴は一度本部に戻ると言ってここから出て行った」

「そんな……あいつ、逃げやがって!」

言い様の無い怒りが込み上げているのかわからないが、羅威は握りこぶしを作りその手が微かに震えていた。

「ラースと何かあったのか?」

紳が聞いてみるものの、羅威は小さく首を横に振った。

「っ……いや、なんでもない……」

なんでもない訳がない、羅威を見ていればそんな事簡単にわかる。

それでも紳はそれ以上聞くことは無く、後ろに振り返り格納庫から出て行く羅威の背中を見送った。

「BNも大変だな、俺には関係無いけど」

胸部のハッチから垂れ下がっているワイヤーを掴み、自動的に引き上げられた俺は操縦席に座り機体の電源を点けた。

起動もスムーズ、悪い所は特に見当たらない、エネルギーも満タン、文句無しだな。

格納庫の大きな扉が開く、俺は勢い良く操縦桿を前に倒すと一気に基地から離れていった。

結局休める事も出来なかった、俺の行く所必ずと言って良い程何かが起こる、悪い意味で。

早くNFに行って赤城の所に向かおう、あそこなら俺も休めるはずだ。

ここからだとNFの東部軍事基地に向かうのに数時間かかるが、それは仕方が無い事だ、とにかく今は機体を走らせることに専念しよう。


───『赤城少佐ー!いるなら返事してくださーい!』

赤城がパソコンで大和の情報を見ていると、扉のインターホンから由梨音の大声が聞こえてくる。

扉を開けた赤城は不機嫌そうに口を開く。

「由梨音、声が大きい。減給処分にする」

「そ、そんなぁ。減給だけはしないでくださぃ」

「冗談だ、それより私に用事があってここに来たのだろう?」

「はい!遊びに来ました!」

「そうか」

何事も無かったように赤城は扉を閉めると、先ほど座っていた椅子に座ってまたパソコンの画面を見つめだす。

『あー!赤城少佐ぁー!冗談ですよー!開けてくださいー!』

「鍵は開けている、入りたいなら入れ」

そう言うと由梨音はすぐさま赤城の部屋に入り、赤城に向かって敬礼をした。

「お邪魔します!」

「邪魔するな」

「もー、赤城少佐自分の部屋でもお仕事してるんですか?もう9時ですよ、少し休んだらどーですかー?」

由梨音に言われて初めて気付いたのだろうか、驚いた様子で時計を見た赤城はパソコンの電源を落とすと急にベッドの方へ向かい始めた。

「10分休憩する、10分経ったら起こしてくれ」

「えーっ!?私目覚まし時計じゃないですよー」

「これは命令だ、命令に従わない場合由梨音軍曹を……」

赤城がベッドに寝ようとシーツを捲ると、そこには目を覚まし目蓋が半開きの少女がいた。

「おは、よ……」

少女はそう呟くと目元を手で擦りながらゆっくりとベッドの上で起き上がる。

「起こしてしまったようだな。というか、今までずっと寝ていたのか」

「あ、赤城少佐!誰ですかその子は!ま、まさか赤城少佐の子供!?」

「断じて違う!この子はある男に頼まれてここで預かっているだけだ」

由梨音はベッドの上で座っている少女に興味があるらしく、親しげな笑みで少女の横に座った。

「私由梨音、貴方の名前は?」

「なまえ……みしぇる」

まだ完全に起きていない少女はそう答えるとまたパタリと倒れて寝息を立てた。

「ね、寝ちゃいましたよ!名前言って寝ちゃいましたよ!」

「うるさい、起きてしまうだろ。それに寝ていてくれた方が私にとっては都合が良い」

赤城は身に羽織っている黒い軍服を脱ぐと、壁に掛けられているハンガーに軍服を掛ける。

そして縛っていた髪を解くと、由梨音に背を向けるようにベッドに寝転んだ。

「えー、本当に寝るんですか赤城少佐……。

 私自動販売機でジュース買ってきます、帰って来る頃には10分経ってると思いますから、それじゃ!」

由梨音はそう言って部屋から出て行くが、扉の鍵が自動的に閉まる様になっているのは知らないようだ。

恐らく由梨音がジュースを買い終えここに戻ってきた時、インターホンから由梨音の声が流れてくるだろう。

赤城は少女に背を向けたまま自分の腕を枕代わりにして横になっていた、静かな部屋に微かな寝息だけが聞こえてくる。

ふと赤城は背中に暖かさを感じる、さっきまで赤城に背を向けていた少女は赤城の背中にくっつくように寝ていた。

「かいと……」

寂しげに呟く少女の一言に赤城は後ろに寝返ると、小さな涙の粒を流した少女が寝ていた。

赤城は無言のまま少女の柔らかい頬を伝う涙を指先で優しく拭き取ると、腕を伸ばしゆっくりと少女の体を抱きしめた。

まるで小さい頃の自分を抱きしめているかのような感覚で、小さい頃母に抱きしめられた事が脳裏に浮かぶ。

「私の子供……か」

今では自分が大人、今度は自分がわが子を抱きしめる番。

しかし、愛した人はもうこの世にはいない。いや、まだわからない。

大和の謎、それを解き明かす事で何かが変わるかもしれない。

望みを捨てた訳ではない、希望をしない訳でもない、僅かな確率でもそれを信じれるのが愛なのか、それはわからない。

「武蔵……」

赤子のように小さな声で呟いた名前、その彼女の頬を伝う涙を何を意味するのか。

その時、部屋の扉の開く音が聞こえてきた。鍵が閉まっているはずなのに、何故。

赤城は疑問に思いながら起き上がり、扉の方に顔を向けると、そこには由梨音ではなく一人の青年が立っていた。

白い髪の毛に赤い瞳の青年、二十歳ぐらいの顔立ちで、赤城を見つめていた。

「甲斐斗……ではないな」

青年が一歩前に出て部屋に入ると、扉は自動的に閉まり鍵かかる。

只ならぬ気配、赤城はベッドの脇に置いてある刀を手に取ると、それを腰に構えた。

「美しい、とても綺麗だ。こんな人と会えるなんて僕は運が良い」

「貴様何者だ、答えろ」

「でも今日の僕の用事は君じゃない、また今度お茶でも飲みながら話そう」

一方的な会話、赤城の話しを全く聞かない青年は徐々に少女の元に近づいてくる。

赤城は鞘から刀を抜くと刀を構え、刃先を男に向けた。

「それ以上寄るな、寄ると貴様の首、を……」

青年はすぐ目の前まで近づいてきている、だが赤城は刀を振る事が出来なかった。

体が全く動かない、腕も、足も。唯一目元と口元が動かせる程度だ。

「何……だ、これ、は……」」

刀を握る腕を上げる事も下げる事も出来ず、青年は等々寝ている少女の眼の前にまで来てしまった。

少女は相変わらず寝たまま動かない、それを見ていた青年は少女の腕を掴むベッドから引きずり出すと、勢い良く少女の体を床に叩きつけた。

「生きてる?死んでないよね、死ぬ訳無いんだから」

叩きつけられた少女は何が起こったのかわからず周りを見渡そうとするが、青年は少女の頭を掴むと顔面を床に押し付けた。

少女の顔は苦痛で歪むが、青年はお構いなしに少女の顔を床に押し付けている。

「ほら生きてた、君だよね、第1MGって。僕と一緒に来てもらうよ」

「うぅ、あっ……」

顔を床に押し付けられ喋る事の出来ない少女、それでも青年は頷くと少女の顔を掴みゆっくりと持ち上げた。

「ん?そう、来てくれるんだね、じゃあ行こうか」

「いたい!やめ、て……!」

少女の口から零れた一言、表情は恐怖と激痛で困惑しており、怯えた瞳で青年を見ていた。

「何を止めてほしいんだい?自分の口で言ってごらん」

青年は薄らと笑みを見せると少女の口元を掴み手で塞ぐ。

少女はその手を放そうとか細い手で青年の腕を掴むが、放す事など出来るはずがなかった。

「何だいそれは?少しは楽しませてくれると思ってたけど……どうやら僕の見当違いだったみたいだね」

口元を放された少女はその場に倒れ込む、青年はそれを見て不敵に笑うとまた少女の顔を掴み持ち上げようとした。

「止めろ!その子に手を出すな……ッ!」

赤城の言葉に青年の手が止まるが、青年の笑みはまだ続いていた。

「何?僕と遊びたいの?」

青年の右手が赤城の握る刀に届く、赤城の握っていた刀を簡単に取り上げると、その刃先を赤城に向けた。

が、青年は刀を足元に落とすと身動きの取れない赤城に近づいていく。

「安心して、たっぷり遊んであげるよ、満足するまで……ね」

その青年の純粋な笑みは、赤城にとって恐怖しか生まれなかった。

青年の顔は人の顔には見えない、笑顔はまるで天使の皮を被ったような、悪魔。

血塗られた瞳に見つめられた時、赤城はただの赤子に過ぎなくなる。


───俺がBNの基地から機体を全力で走らせてもう2時間ぐらい経った、そろそろ東部軍事基地に着くはず。

それにしても、ここまで来るのに町という町が殆ど無かった、見える光景は荒野と森と廃墟、この三つぐらいだった。

休憩できる場所も見当たらず、飲まず喰わずでここまで来た、早く基地に着いて休ませてもらいたい。

美味しい物が食えるのと、ミシェルに会えるのとで期待に胸が膨らむってもんだ。

モニターに目を向けると、ようやく東部軍事基地の姿が見えてきた。

だが俺の思っていた光景がそこに広がってはいなかった、所々煙が上がり、燃え盛る炎まで見える。

おいおい、一体何が起こってやがる!まさかERRORが現れたんじゃねえだろな?

だが俺はあのアビアの言っていた言葉も気になる、ミシェルを奪って来いと命令した人間の事だ。

まさかそいつが今、あの場所にいるんじゃないのか?

なら会いに行くしかねえ、実際行けば何が起こっているのかもわかるしな。

俺が東部軍事基地に近づいていくと、当然基地から俺の機体を迎撃しようとNFの機体が発進してくると思っていた。

思ってはいたが、NFの機体が全く見当たらない。見えると言えば基地の周りに数多に散らばる機体の残骸ぐらいだった。

数機程度じゃない、何十機もの機体の残骸、どうなってやがる、一体ここで何が……。

易々と基地に到着した俺は機体から降りるとすぐさま基地の中に入っていく。

入り口には兵士達の死体が転がっている……いや、死体じゃない。まだ生きている?

虫の息の兵士達、見れば一人の兵士に足が無く、またもう一人の兵士には腕が無い。

「たす、けて……助け……て……」

今にも死にそうな女性兵士の助けを求める声、顔は真っ青で震える手を伸ばす彼女は俺の目の前で息を引き取った。

基地から聞こえてくる数々のうめき声と悲鳴、ERRORの仕業でなければ人間の仕業と普通は考えるが、これは人間のする事か?

残虐で残酷な殺し方、すぐに息の根を止めず、相手に苦痛と恐怖を与えながらじわりじわりと殺していくとは……よほど悪趣味な奴がここに来たみたいだな。

俺は道端で横たわる兵士達を余所に、赤城のいる部屋に向かってみたが、その部屋には赤城の姿が何処にも無かった。

まさか赤城の私室か、でも俺は赤城の私室がどこかわからない。

俺が部屋から出ると、廊下の天井には黒い煙が漂い始めていた。まさかこの煙……。

何か気になる、俺は煙が上がっている所、煙の漂って来る方向とは逆の方向に走り始めた。

駆けつけてみると、扉の開いている部屋から煙と、炎が上がっている。

悪い予感ってのは的中するものだ、もしかすればこの部屋の中にミシェルがいるかもしれない。

燃え盛る炎等ものともせずに俺は部屋の中に入るが、部屋の中は炎と煙でよく見えない。

だが俺は、チラリと見えた赤髪の女の姿を見落とさなかった。

「赤城何してんだ!?さっさと逃げろ!」

床に座り込んでいる赤城は俺の声が聞こえないのかわからないが、ぼーっと空中を眺めているようにも見える。

煙で意識がハッキリしないのか?無理も無い、この煙の量なら普通の人間が吸えば意識朦朧としてもおかしくない。

俺と赤城との間で燃え盛る炎を跳び越えた俺はすぐさま赤城を担ぎ出そうと近づいたが、そこには全身の服が裂け、体中血塗られている赤城が座っていた。

「赤城……?」

何も答えない、微かに瞬きをするだけで、この炎の中から逃げ出ようともしない。

まるで自分から死を望んでいるかのように、死を受け入れるかのように座り続けたままだ。

赤城の姿は半裸に近く、裂けた服から見える赤城の素肌には所々血が滲んでおり、腹部は血で真っ赤に染まっていた。

「しっかりしろ!ったく、一体ここで何が起きたんだよ!」

部屋にはミシェルの姿が無い、だがまずは赤城だ、俺は軽々と赤城を抱かかえると一目散に部屋から出て行く。

抱かかえてみるとわかるが、赤城の体には全く力が入っていない、まるで人形みたいだ。

それに血が止まらない、これだけ体が傷だらけだというのに赤城の表情は変わらず、ずっと目を開けたまま黙っている。

抱かかえたまま医務室へと走ったが、医務室の前には負傷した兵士達が何人も運ばれている状況だった。

それでも預けないよりはマシだと思い医務室へと入ろうとした時、後ろから女性の声が聞こえ、俺を呼び止めた。

「ちょっと待ちなさい甲斐斗。今すぐ私の部屋まで赤ちゃんを運んでちょうだい、着いて来て」

後ろに振り返ると、そこにはあの忌々しい科学者、神楽が立っていた。

しかし赤城の事も考えて今はこの女に反抗している場合ではない、俺は言われるままに神楽の後を着いて行く。

研究所のような部屋に連れてこられると、部屋の奥の扉を開けて中に入っていく神楽、俺もその部屋に入ると、手術台のようなものが真っ先に目に飛び込んできた。

「赤ちゃんをそこに寝かせて、早く」

赤城を手術台の上に寝かせて気付いた、俺の両腕には赤城の血が付いている。

それに赤城の顔も段々と肌色から青白くなっていた、このままでは出血多量で……。

赤城は服を着替える事無く、点滴を準備して赤城の腕に管を刺したり、輸血用の血まで一人で準備をしている。

「忙しい所すまねえが、一体ここで何が起こったんだ?教えろ」

神楽は無言で着々と手術の準備を進めていく、俺もここにいれば邪魔になると思い部屋から出て行くか……。

そう思って俺は部屋から出ようとした時、神楽が突然俺を呼び止めた。

「待ちなさい、所属不明の機体が1機、ここに来たわよ。軍は機体を発進させて迎撃しようとしたけど、すぐに壊滅させられたわ。

 そして、その機体に乗っていた男がこの基地内部に入ってきたらしいの、それで基地はこの有様」

この女にしては良く喋ってくれた方だ、それにしてもたった1機で基地がこの有様なのは納得いかない。

だが赤城をこれ程までに痛めつけた奴を野放しにする訳にはいかない、ミシェルもその男に連れ去られている可能性もあるからな。

「わかった、それで。その男はもうここにはいないのか?」

「もうこの基地にはいない、一人の少女の髪を掴んで床に引き摺りながら機体に乗り込んで出ていったわよ。

 誰なのかわからないけど、青髪の少女だったらしいわね」

青髪の少女……ミシェルか。これで決まったな、俺の今からしなければならねえ事が。

俺は無言で部屋から出て行こうとすると、後ろから神楽の声が再び聞こえてきた。

「北東に向かったらしいわよ、その機体」

部屋の扉が閉まり、神楽の声が遮断される。それでも必要な情報は聞けた、問題無い。

……それにしても、俺がこれ程怒りに震えるのも久しぶりだ、久々に血が見たくなってきたよ。

赤城を、そしてミシェルを甚振った愚かな人間を苦痛を与えながら血祭りにして殺してやる。

覚悟しておけ、最強の俺を怒らせたんだ、もう誰も俺を止められない。それが神だろが、化物だろうが、俺自身でもな。

部屋から出た俺は真っ先に機体を止めていた場所に戻る、回りには負傷した兵士達が運ばれていたが気にはしない。

颯爽と操縦席に乗り込んだ俺は機体の電源を点けると、北東へと機体を走らせた、何の為に?そりゃ殺す為に。

MGマスターガーディアン

主を守る為に存在する最強の守護神ガーディアン

数多の世界を旅して主人を探し、契約を交わした者とはその者が死ぬまで守り続ける。

しかし謎が多く何処の世界から現れたのか、又何故主人となる人を探しに他の世界に向かうかは不明。

守護神ガーディアンと言うだけあって、その戦闘能力は桁違いであり、本気を出せば簡単に一つの文明を滅ぼす事が出来る程である。

ちなみにMGは第1から第6まで存在している。

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