第176話 決心、永久
───最後のEDP開始地点に核兵器が落ちてから数時間後、赤城達や脱出艇に乗っていた兵士達は全員無事に東部軍事基地への帰還に成功していた。
基地の格納庫に集う人類最後の希望達。
腕を組み不貞腐れた様子で壁に凭れ掛かる甲斐斗、その隣にはミシェルとアビアが立ち、三人の前には赤城、神楽、愁、エリル、騎佐久の五人が浮かない表情で集まっていた。
そして八人の様子を窺うように近くには龍とエラが立っており、計九人と一匹による作戦会議が行われようとしていたが、会話の先陣を切ったのは甲斐斗だった。
「先に一つだけ言っておくが、俺は絶対にERRORと戦うのを諦めねえからな」
ERRORに力を見せ付けられ、赤城に説得されても甲斐斗の闘志が冷める事は無い、むしろこのような状況だからこそ自分の持てる全ての力を使いERRORに勝つ事だけを考えている。
ここに来るまでは自分がどうするべきか悩み動揺していた甲斐斗だったが、今では落ち着きを取り戻し冷静な態度で皆の前に姿を現していた。
「はぁ、そう言うと思ってたわよ」
思ったとおりの甲斐斗の発言を聞いて神楽は溜め息を吐いてしまう。
この状況に追い込まれた甲斐斗が素直に自分だけ過去に帰るという選択を選ぶはずがない。
だからこそ赤城に半ば強引に甲斐斗を戦場から連れ戻すように神楽が指示を出していたのだ。
「貴方が人類にとって最後の希望だって事は分かるわよね?会議の最後にもう一度貴方の意思を聞くから、その時までよく考えるといいわ。今はあのオリジナルについて話し合うわよ」
オリジナルと呼ばれるERROR。それはこの世の全てのERRORを生み出し、この世を破滅に齎した元凶。
これからについての作戦会議を行おうとした直後、エリルは一歩前に出ると神楽を見つめながら口を開いた。
「その前に、少しだけいいですか?」
「……ええ、いいわよ」
これも予想出来た事、神楽はそう言って頷くと、エリルは直ぐに顔をある男の方へと向けた。
「どうして核を撃ったの?」
その言葉は当然騎佐久に向けられ、エリルは騎佐久を睨みながら更に話し始める。
「私達の為にたった一人で戦場に残りERRORと戦っていたのに、最後は核兵器でERRORごと殺すなんて。酷過ぎる……!」
怒りや憎しみの感情が篭った口調と鋭い視線を感じる騎佐久だが、特に動揺する事もなくむしろ開き直るかのような態度で語り始めた。
「酷過ぎるのは紳の方さ。核兵器を四発受けても無傷の化け物をたった一人で倒そうとしていたんだ、無謀にも程がある」
「そんな言い方しないでよッ!」
目に涙を浮かべるエリルは今にも騎佐久に殴りかかりそうになるが、隣に立っていた赤城がエリルの肩に手を置き止めると、あの時の状況を語り始めた。
「騎佐久、お前は誤解している。紳はオリジナルを倒すためにあの場に残った訳ではない、私達を逃がす為に奴は自らの意思で一人戦場に残ったのだ、おかげでERRORの大群からの追跡を逃れ私達は無事基地に帰還できた。だが……まさかお前がまだ核兵器を隠して保有しているとは誤算だったぞ」
「切り札は最後まで取っておくべきだからな。まぁ、その切り札もオリジナルには通用しなかったが……」
BNに全ての核兵器を没収されていたはずの騎佐久だが、密かに核兵器を保有していた事を平然と明かしてしまう。
「俺の事よりオリジナルを倒す方法を考えたほうがいいんじゃないか?核兵器でも倒せない化物を、俺達人類でどうすれば倒せるのかをね」
『不可能だ』
即答で聞こえてくる声、騎佐久とエリルは直接脳内に声が聞こえ辺りを見渡すが、愁は初めて声を聞いたにも関わらず誰の声なのか直ぐに理解できた。
その場にいる二人以外は直ぐに龍の声だと気付き視線を向けると、龍は集まった人間達を見つめながら言葉を続ける。
『お前達人間は絶対にERRORを倒せない。ERRORは全てを超越した存在、人類がどれだけ足掻こうと世界の辿る結末は決まっている』
滅んだ世界を見てきた龍だからこそ断言出来るのであろう、その物言いに妙な説得力を感じてしまうが、神楽は龍の方に視線を向けると腕を組みながら話しはじめる。
「あら、本当にそうかしら?結果とは過程で決まるもの、まだ未来が決まった訳じゃない。それに私、あの場でオリジナルが姿を見せたのには何か違和感を感じたのよね」
『違和感だと?』
「そう、確かに絶望を植えつけるという点だけ見れば納得もできなくはない。けど、本当にそれだけの理由で今まで全く姿を見せてこなかったオリジナルが突然姿を見せるかしら……これは私の推測だけど、ERRORは姿を出さざるを得なかった……それはオリジナルの描く未来、滅びの過程が変わってしまったからじゃないかしら?」
滅びの過程が変化したとはどういう事なのか、神楽が何を言いたいのか皆はまだ分かっていなかったが、あの戦場で覚醒した甲斐斗の機体の姿を見ていた赤城には直ぐに理解できた。
「過程が変わった?……まさか、甲斐斗が関係していると言うのか?」
「ええ、この世界は本来ERRORではなく甲斐斗によって滅びるはずだったと思うの。ERRORもきっと同じ事を考えていたはず。現に、甲斐斗の乗る機体は覚醒した後世界の全てを闇に飲み込もうとしたわよね」
現場を見ていなかった愁やエリル、騎佐久には何の話なのか分からなかったが、戦場を離れる時一瞬だけ感じた『恐怖』を思い出し、それが神楽の言う覚醒の時だったと推測できた。
「今まで人類の為に戦ってきた、言わば私達の希望とも言える甲斐斗が、最後は邪心に飲まれ人類を滅ぼす。人類にとって十分絶望的な結末だと思わない?」
神楽の話にその場にいた者達は納得していくが、黙って話しを聞いていた甲斐斗が徐に喋り始める。
「ちょっと待て!もしそうだとしたらオリジナルの野郎は最初から俺を利用するつもりだったのか?って事は俺がこの未来の世界に来る事も知っていたって事じゃねえか!」
「どうかしら?ERRORがそこまで完璧に計画を練っているとは思えない、オリジナルは長い時間をかけて人類をどのように追い詰めていくかを考えていたはずよ。人類の敵となるERRORを量産したり、人類同士で戦わせたり、色々ね……そこで甲斐斗の力に目を付けたのは間違いないと思うの。あのまま甲斐斗が世界を滅ぼしていれば、恐らくオリジナルが姿を現す事もなかったはずだもの。でも今ではその力が人類の為に使われている、甲斐斗の持つ魔神の力があればERRORなんて敵じゃないはずよ。だから焦ったんじゃないかしら、オリジナルは。あのままオリジナルが現れなければ最後の巣も破壊できたし、魔神の力が有れば残るERRORも簡単に排除出来るでしょ?」
「確かに一理有るな。オリジナルに関しては例外だが魔神の力だけでもERROR共に負ける気はしねえ。それにもしその話が本当ならオリジナルは俺達を見誤ったって事だ、奴は完全無敵の化物じゃあない。人類の滅亡がする結果だって決まってねえんだよ」
俄然オリジナルのERRORと戦う気の甲斐斗、その話を聞いていた愁もまた真剣な面持ちで喋り始める。
「人類の滅亡……確か赤城さんがオリジナルに人類を殺す理由を聞いた時、『なくてはならないから』とエラさんの口で答えたみたいですけど、それがどういう意味を指しているのかマルスさんは分かりますか?」
愁の口から出た『マルス』という名前が最初龍の名前だと気付けず騎佐久は首を傾げてしまう。
名を呼ばれ愁に目を向ける龍は、再びその場にいる者達に念話で語り始めた。
『我も前の世界のERRORに同じ質問をし、同じような事を言われたが、一つだけ違う点がある』
「違う点?」
『うむ。我が世界のERRORは、「平和の為になくてはならいから」。と、答えた』
「平和の……為……?ERRORは、平和を望んでいる……?」
それは人類にとって以外な言葉だった。
今まで殺戮の限りを尽くしてきたERRORが、平和の為に人類を滅ぼしていると言っても信じられない。
壁に凭れ掛かり腕を組んでいた甲斐斗も、そのERRORの発言の内容には納得出来ずつい口を挟んでしまう。
「何だそれ。平和の為に人類を滅ぼしてるってか?訳が分からねえ何もかも矛盾してる、やっぱERRORは狂ってやがるな。それとも人類が絶滅した世界が平和だとでも言いたいのか?」
『我にも理解できぬ。だが、それ以外は何を聞いても同じ返答しかなかった』
「下らねえ。どうせ自然とか人類以外の生物の為とかって言って都合良く人間を排除してるだけだろ?神様面しやがって腹が立つ、愚かな人類に裁きを下してるつもりか?反吐が出るぜ」
怒りに震える甲斐斗。しかし愁はあくまでも冷静に考えていた。
「でも、ERRORは全世界の人類を滅ぼしてきたんですよね?その世界の中には自然と共存したり、他の生物達と分かり合えた世界だって有ったはずじゃないかな?」
本当にERRORが甲斐斗の言うような理由で殺しているのであれば、何も全世界の全人類を滅ぼす必要がないと感じていた。それに無限に近い世界の中には必ず自然と共存した世界もあれば、他の生物達と分かち合い、共存している世界だって有るはず。ERRORが人類を滅ぼす明確な理由にはなりえないと思った
「んな事俺が知るか!聞くなら直接あのオリジナルに聞けばいい、どうせ無駄だろうがな」
ERRORと対話し分かり合える事など絶対にない。
それは今まで滅んできた全ての世界が証拠となり、人類に残された選択はERRORと戦う事しかなかった。
エラもまた甲斐斗の意見に賛成しており、対話やオリジナルの真意に何の価値もないと思っている。
「対話などした所で何の意味もない……オリジナルにとって人類も、私も、ただ最悪の過程を作り出す為の道具に過ぎないのだからな。それ以上の価値などない……」
自分が特別な存在だと思わされていた事にエラは未だにショックを感じている、自身が人類を揺さぶり惑わす為に作られた存在だという事が気に喰わないが、それでもエラは仮初であろうとこの世界を見届ける事だけは必ず果たそうと決めていた。
エラの言葉を聞いた甲斐斗は組んでいた腕を解き壁から離れ前に出ると、周りの人達を見渡しながら喋り始める。
「初めて意見が合ったな、エラの言う通りだぜ。俺達が生き残るにはERRORを倒すしか方法は無え、今までずっとERRORと戦ってきたんだ。最後の最後まで戦い抜いてやろうじゃねえか」
そう、人類が生き残るにはERRORと戦い勝つしかない。甲斐斗が過去に戻るのはERRORに勝った後であり、戦う前に逃げたりなど決してしない。
例え相手が誰であろうと、大切な者、守りたい世界の為に、甲斐斗は戦い続ける。
皆が一通りオリジナルについての話を終えた後、神楽は再び甲斐斗の方を向くと、もう一度聞き始めた。
「甲斐斗、本当に戦うつもりなの?この戦いで人類の命運が決まるの、もしかすれば人類は敗北するかもしれない。そんな状況で貴方が死ねば、過去も未来も何も変えられなくなるのよ?」
深刻な表情の神楽に甲斐斗は軽く笑みを見せると、余裕の表情を浮かべ話を続ける。
「『死ねば』だろ。俺はこんな所で死ぬつもりなんて全くない、それに今更お前等見捨てて過去に帰るとか出来る訳ねえだろ、こうなった以上俺も最後まで戦うぜ。勿論その後は過去に帰るけどな」
やはり甲斐斗の信念は固く、揺るがない。誰もが甲斐斗の強い意思を再確認することになった。
皆は甲斐斗が信じられない訳ではない、魔神の強さは十分に理解している。
だが、ERRORの力を見せ付けられた人類にはそれ以上にERRORの強さを理解していた。
現在、地下にいた全てのERRORは地上に姿を現し残りの僅かな人類を一斉に排除しはじめている。
もはや地上における人類の戦力では億を超える程のERRORの進行を止める事が出来ず、世界は徐々にERRORに覆いつくされ始めていた。
大地はERRORの群れで赤く染まり、人々がどこに逃げようとも必ず見つけ出され、殺されていく。
オリジナルのERRORの登場により人類の滅亡は加速、そして残りの人類の数も激減している。
たった数時間で地球の大地は赤く染まり、そして今現在、甲斐斗達がいる東部軍事基地にもオリジナルと百万を越えるERRORが接近してきているのが確認されており、人類にはもう残り僅かな時間しか残されていなかった。
「何だよお前等その視線は……ここは喜ぶ所だろ?ERRORに勝つには俺がいたほうが戦力にもなるし良いだろが」
意識してなくも自然と不安が顔に出てしまう、皆の表情を見て甲斐斗は軽く溜め息を吐くと、これからについて話し合おうと強引に話を進めはじめる。
「俺は絶対に折れないからな、力ずくでも過去に戻そうとするなら相手になるぜ?まぁそれこそ無駄な事だ、今はERRORを倒す為の作戦でも皆で考えようじゃねえか」
しかし、今まで腕を組み黙って甲斐斗の話を聞いていた赤城は、鋭い目つきで甲斐斗を見つめ再び戦う意思を曲げないのか聞いてみた。
「甲斐斗、風霧はお前を過去に戻す為に命を懸けてお前を逃がした。それでもお前は戦うのか?」
その言い方はまるで『紳の死を無駄にするのか』と甲斐斗に投げかける言葉だが、甲斐斗はそんな赤城の言葉を聞いても動じる事はなく、淡々と答え始める。
「それは紳とお前等が勝手にやった事だろ。何だ、俺に全人類の運命を託して過去に帰れって言いたいのか?仮にそうだとしても、それは俺がお前達とこの世界のERRORを倒した後でも良いだろ?俺は今、手の中にあって、目の前にある俺の世界を守りたいんだよ。だって、目の前の守りたいものを守れない奴が、これから先にある守りたいものを守れると思うか?守る為に、救う為に。そう言って戦い続けてきたが。結局俺は何も守れず、救えなかった。そんなのはもううんざりなんだよ……だから先ず俺は、目の前にある守りたいものから守る事にしたんだ」
甲斐斗だって分かっている、今から戦う相手が一筋縄ではいかず、この上ない激戦になる事を。
もしかすれば死ぬかもしれない、誰も守れないかもしれない、勝てないかもしれない、様々な不安が入り混じり、胸を締め付けるが、それでも甲斐斗はこのまま皆を置いて過去に帰る事だけはしたくなかった。
皆を見捨てて過去に帰れば必ず後悔する。何故助けなかった、何故守れなかったとまた苦悩し続けてしまう自分が目に見えていたからだ。
甲斐斗の本音を聞いた赤城は、これ以上甲斐斗を説得する事は不可能だと思いある言葉を甲斐斗に伝える。
「そうか……だがな、私達には私達の使命、成すべき事が有る。甲斐斗、お前にはお前にしか成せない使命が有るはずだ。それを忘れないでくれ」
「俺にしか、成せない使命……?」
「ああ、お前はそれにもう気づいているはず。だから───」
赤城は甲斐斗を見つめながら微笑む、それが甲斐斗にはまるで最後の別れのように感じた。
「世界を頼んだぞ、甲斐斗」
「はっ───?」
赤城の言葉を聞いた直後、全身の力が抜け跪いてしまう甲斐斗。
自分の身に何が起きたのか理解できないまま全身の力を失い意識が朦朧としはじめていた。
分かる事は微かに右手に感じる感触、甲斐斗は息を荒げながらもゆっくりと振り向き右手の感触を確かめると、そこには額に魔法陣を浮かべ絶対名『制約』の力を発動しているミシェルが甲斐斗の手を握っていた。
「ミ、ミシェル……?どう、してっ……?」
動揺する甲斐斗、互いに見つめ合いながらもミシェルの視線は甲斐斗に向けられたまま決して揺るぐ事はない。
その瞳を見ればミシェルが決心し、覚悟を決めて力を発動している事など一目で分かってしまう。
「俺……約束っ、しただろ……お前を、幸せにするって……ずっと、一緒だって……」
全く体に力が入らずそのまま倒れてしまいそうになる甲斐斗だが、跪いたまま体勢を保ち喋り続ける。
ミシェルは甲斐斗の言葉を聞いても黙ったまま制約の力を発動し続け、甲斐斗は徐に顔を上げ周りの人間に頼み始めた。
「誰でもいい……ミシェルを、止めろ……!」
まるでその場にいる者達はこうなる事が分かっていたかのように落ち着いており、これも自分を過去に帰す為の作戦だと甲斐斗は気付いてしまう。
「お前等、最初から……俺を……?」
誰もミシェルを止めはしない、皆は既に甲斐斗を過去に帰す覚悟が出来ている。
その事を今更甲斐斗が知った所でどうする事も出来なかったが、ふと視界にアビアの姿が入り声を荒げた。
「アビアッ!お前なら、俺の、言う事をぉっ……!」
アビアに向けて手を伸ばす甲斐斗、それを見ていたアビアはにこりと微笑み歩み寄ってくる。
甲斐斗は知っている、アビアの望みは自分と共に一緒にいるという事を。
他の皆が納得したとしてもアビアがこの状況に納得するはずがない、甲斐斗はアビアが微笑んだのを見て微笑み返すと、自分をこの状況から救ってくれると信じた。
「アビア、甲斐斗の事だ~いすきっ」
何時もと変わらないアビアの笑みに一瞬だけ安心した甲斐斗。
アビアの右手から一本の青白いナイフが投げられ、そのナイフが自分の胸を突き刺している事に気付く事なく、甲斐斗は手を伸ばしたまま眠るように気を失ってしまう。
ナイフを投げ終えたアビアからは笑みが消え、寂しそうな表情で意識を失い倒れている甲斐斗を見つめながら囁いた。
「だからね、甲斐斗には幸せになってもらいたいの……」
甲斐斗に生きてもらいたいからではなく、幸せになってもらいたいから……今はそれだけがアビアの望みだった。
絶対名の力で甲斐斗の力を制約し終えたミシェルの額には汗が滲み呼吸が荒いが、倒れている甲斐斗を見つめていると自然に涙が零れ落ちはじめているのに気付いた。
「かいと……ごめんね」
約束をしたのに、それを破ってしまった罪は大きい。ミシェルは眠り続ける甲斐斗の頭に軽く手を置くと、優しく頭を撫ではじめる。
「いままで、ありがとう……」
お礼の言葉を述べるミシェル。人類の意思は甲斐斗を過去に帰す事を優先する事で一致した。
しかし、だからといってERRORとの戦いを諦めた訳ではない。
甲斐斗はあくまでも保険。人類がもし、本当にERRORの手によって絶滅させられた時の為の切り札。
人類は決して諦めない。必ずERRORに勝ち世界を平和にするその日の為に、戦い続ける。