第163話 不定、歪み
───アギトと神威の覚醒による捨て身の攻撃によりERROR最後の特機テスタスの破壊に成功した。
ERRORの特機は全滅。だが、人類側に残された特機は甲斐斗の乗る魔神一機だけとなってしまう。
アバルロ、紫陽花、アギトの三機も現在修理が急がれているが、まともに戦えるようになるのはまだ先になるだろう。
白義が今の所艦内の特機の中で一番負傷が少ないが操縦者である紳は未だに意識不明である為戦う事が出来ない。
人類の望みは甲斐斗に託されたと言っても過言ではなく、肝心の魔神については未だに負傷は無く最高の状態を維持していた。
今にもセレナ対甲斐斗の戦いが始まろうとしていた時、甲斐斗が呟いた言葉は戦場の空気を変えた。
「ある男は第三の選択とか言っていた、それに始まっているともな。だが、神はこれから開始するとも言ってたし……お前は何か知っているのか?」
甲斐斗の質問にセレナは一瞬呆気に取られたような表情をしていたが、口に手を当てクスクスと小さく笑うと楽しそうに喋り始めた。
「貴方は……その言葉の意味を勘違いしているようですね」
「勘違い?」
勘違いしていると言われても、甲斐斗からすればその言葉の意味が分からない為セレナが何を言いたいのか分からない。
「使う人によってその言葉の意味は其々異なるのですよ。貴方が何処でその言葉を耳にしたか知りませんが、私に意味を聞くのは誤りです。ただ───世界には必ず二つの対立した物、現象が存在します。光と影、表と裏、生と死……その法則は絶対なるもの。しかし……もしそこに、有るはずの無い第三の選択があるとすれば、どうなるのでしょうね」
有るはずの無い第三の選択。それは対立する選択の内、どちらでもない矛盾の選択。
セレナの説明を聞いた甲斐斗は再びあの言葉を使われた場面を思い出していく。
(俺と戦う事が神にとって第三の選択?……まぁ、元々俺はこの世界にいなかったんだ。神にとって俺の存在は予想外だったんだろうけど、そういう意味での発言だったのか?それにテトの言っていた始まっているとは何だ。クソッ、殺す前に聞きだしておけばよかった、俺が止めを刺した訳じゃねえけど)
セレナの説明を聞きあの言葉が何を意味しているのかを考えてみるが甲斐斗の中には一向に答えが出てこない。
一つ分かった事と言えばセレナがこのDeltaプロファイルという言葉を知っているものの、この言葉に関係していないということだった。
「じゃあ、お前はそのDeltaプロファイルに関与していないのか?」
探りを入れようと甲斐斗が再びセレナに質問すると、セレナは甲斐斗を見つめながら今度は落ち着いた様子で話し始める。
「……そもそも。Deltaプロファイルと言うのは意図的に起こすモノでも、起こせるモノでもありません。本来は存在しないのですからね、そのような幻想に近い不確定な事柄を信じてはいませんし。それこそ、そのような発言を神がしたと言うのなら、この世の神がどれ程浅はかな存在なのか良く分かります。この世界に存在する以上『絶対』の理から外れる事など神であろうと有り得ないのですから」
「有り得ない。ねぇ……」
甲斐斗はセレナから言われた言葉を頭の中で何度も繰り返し何か思い当たる事が無いか思い出そうとしていく。
「貴方は今ここで散る運命を辿ります、深く考える必要は有りません」
「ここで散る運命?……お前も一つ勘違いしてるな」
甲斐斗にそう言われセレナは訳が分からず首を傾げると、甲斐斗は微かに笑い操縦桿を握り締めた。
「今からお前と戦うのは、最強の男だぜ」
これ以上セレナと会話をする意味は無い。魔神は剣を構えると発進し一気にセレナの元に近づいていく。
接近してくる魔神に対しセレナは相変わらず澄ました表情で見つめていたが、ふと視線を上げると再び笑みを浮かべた。
「残念ですが……貴方の相手は私ではありません」
その言葉が何を意味するのか考える暇も無く一機の機体が上空から急降下してくると、地面に着地する寸前にその場に留まり魔神の前に姿を表した。
「ッ───!?」
『リバイン』と似て非なる黒い装甲をした機体『デルタ』の降臨。
思わぬ機体の登場に甲斐斗は驚きつつも問答無用で黒剣をデルタに向けて振り下ろすが、デルタは両腕から黒く光る刃を作り出すと魔神の剣を弾き返し、間髪入れず魔神の胸部に蹴りを入れ吹き飛ばしてしまう。
「くっそッ!!このタイミングでお前が出てくんのかよ!」
蹴り飛ばされた魔神は空中で体勢を立て直し地面に着地してみせる。
最悪の展開。あと一歩でセレナの息の根を止める事が出来たと言うのに甲斐斗の前にERRORよりも目障りで邪魔な存在が立ちはだかったのだから。
「おい神楽!聞いてるか!?デルタが出てきた、例のジャミング頼むぞ!」
対Dシリーズ専用のジャミングプログラムの起動を促す甲斐斗、あのアルムズの能力と動きを僅かに封じたのだ、デルタに対しても有効のはず。
(ジャミングプログラムで奴の動きを抑制した後、『アレ』を使って一気にケリをつけるッ!)
機会を窺いながら神楽の返事を待ち続ける。
しかし神楽からは一切返事が無く、ジャミングプログラムが起動された形跡も見えない。
「……神楽?どうした、居るんだろ?返事をしろ!!」
つい先程まで話していた神楽から全く返事が無い為不安に駆られ声を荒立てる。
すると通信機からは神楽の声ではなくミシェルの不安そうな声が聞こえてきた。
「かいと……?」
「ミシェル!?そっちは無事か?何かあったのか!?」
ERRORの襲撃があったとしても不思議ではない為何が起こったのか甲斐斗は様々な予想を抱いていくと、ミシェルは恐る恐る今の状況を説明しはじめた。
「えと、かぐらはねてて……ぜんぜんおきなくてっ……」
「あいつこの状況で寝てるのかよッ!?馬鹿か!?」
ミシェルの思いがけない言葉に目を見開き怒りを露にする甲斐斗、まさか寝ている等と思ってもいなかった為完全に度肝を抜かれてしまう。
「ち、ちがうの!アビアちゃんのまほうのせいなの!」
「アビアが原因?あいつ、こんな時に面倒な事しやがって……まぁいい分かった。とりあえず無事みたいだが、もし神楽が起きたらあいつに通信するよう伝えといてくれ」
「うん!わかった!」
通信を終えアステルの様子を見つめる甲斐斗、あの『デルタ』の強さを知っている為に迂闊に手を出す事が出来ない。
(もう一息って所で邪魔しやがるとは……あいつBNのEDPの時も人類の邪魔してERRORに協力したみたいだし、説得は無駄だろうな。となると、やはりここで戦うしかないか……)
甲斐斗にとってアステルの登場は誤算。
しかし、セレナにとってアステルの登場は計算通りの展開だった。
人類、そして甲斐斗に強い恨みを持つアステルを利用し人類同士を互いに戦わせる。
BNのEDPでの一件を知っているセレナにとってこれ程まで利用しやすい人間はいない。
この展開を予想しアステルに最後のEDPの開始地点の情報を送ったのはセレナであり、当然アステルはその情報を元に行動しこの場に来る、そして人類の希望がもはや甲斐斗しかいないという状況を作り出した。
その状況を見てアステルが甲斐斗に協力するはずがなく、必ず甲斐斗と対立し戦いを繰り広げる。
今まで人類はセレナの掌の上で踊らされ続け、これからもセレナの望むがまま思い通りの世界になる。
デルタは両手を黒く輝かせエネルギーを溜めはじめる、それを見ていた甲斐斗は魔神の剣を構えさせると戦艦を守る為前に立ち攻撃を受け止めようと身構えた。
(あいつが本気で戦艦を攻撃してきたら幾ら俺でも守りきるのは難しい……こんな大事な時に神楽は寝てやがるし、少し早いがアレを使うしかねえ───!?)
不安が募るのは甲斐斗だけではない、この戦場で戦う兵士達全員がデルタの登場に戸惑い息を呑む。
最後のEDP、まさか再び人類同士の争いに発展するなど愚の骨頂。
人々の不安や焦りを余所に、デルタは両手を突き出し黒色の波動を撃ち出した。
───『世界とはこうも簡単に動かせるものなのか……純粋、無知が愚かだということがよくわかる』
一人の女性の言葉が聞こえてきた。
だがその女性が誰なのかなど、今見ている光景を前に考える暇などない。
「……?」
それはセレナにとって初めての誤算だった。
デルタの攻撃は甲斐斗達ではなく後方にいたセレナに向けて波動は放たれていた。
セレナは瞬時に魔法を使いシールドを作り出すとデルタの両手から放たれた黒いプラズマのような波動を防いでみせたが、何故自分に矛先を向けられたのか分からず困惑してしまう。
「どうして?」
そう聞かれたセレナも全く同じ事を思っただろう。アステルは不思議そうに呟くと再びデルタの両手に黒色のエネルギーを溜めはじめる。
「生きてるの?」
再び放たれる波動。セレナも再びシールドを作り出し防ぐが、その衝撃で空間が歪みセレナの座っている周辺の地面が抉り飛ばされてしまう。
「駄目だよ姉さん……駄目だよそれじゃぁ、だって僕はね、僕は最強になれたんだよ?これも全部姉さんのおかげなんだ姉さんのな゛の゛に゛イ゛ィ゛ッ!!!」
冷静に喋っていたアステルが突如声を荒げ目を見開くと先程の比ではない程の力をデルタの両手から放ち、攻撃を防いでいたシールドは砕け散ると爆風がセレナを飲み込んでいく。
……意味が分からない。
爆風によりセレナの体は簡単に吹き飛ばされてしまい、抉れた地面に叩きつけられ身動きがとれない。
それは単に体の負傷といった訳ではなく今この男、カイト・アステルが何を言っているのかがセレナには理解できず思考が混乱していた為だった。
全身を汚し地べたに這い蹲るセレナの元に一歩ずつ歩み近づいていくデルタ、その様子を甲斐斗もまた戸惑いながら見つめていたが、ふと先程聞こえてきた声を思い出し辺りを見渡した。
「やっぱりお前か……エラッ!」
草原に佇み赤色の長髪を靡かせる女性、そこにエラはいた。
甲斐斗に名を呼ばれ少しだけ魔神の方に顔を向けるが、直ぐにまた視線をセレナに向けてしまう。
まるでこれから起きる事を見届けるかのようにエラの表情は落ち着いており、それを見ていた甲斐斗も再びセレナの方に視線を戻した。
エラの存在に気付いたのは甲斐斗だけではない、セレナもまた視界に入ったエラの姿を見て立ち上がると以前のような落ち着いた様子など見せず焦りと怒りの表情で声を上げた。
「エラ!これはどういう事なの!?まさか貴方が私の邪魔を───っ!」
そう言って両手をデルタに突き出すと、セレナの額に光輝く魔方陣が描かれると共に無数の魔法陣がデルタを囲い身動きを封じていく。
デルタは前進しようにも魔法の力により前に進めずにいたが、徐々に機体は動き少しずつだがセレナに近づいていく。
セレナの魔法でさえデルタの動きを完全に止める事が出来ない。予想を遥かに超えた力を持つこのデルタが今、セレナにとって初めての恐怖の対象となった。
「いいや。私はただこの世界を見届けるだけだ。何一つ関与などしていない。と言っても今のお前は信じないだろうから教えてやろう。あの男がお前を襲う理由、それはお前のその姿だ。その姿はあの機体に乗っている男の姉と全く同じ姿に作られてある」
今まで疑問にも抱かなかった自分の外見。
それこそ自分の事を『新人類』と呼び、選ばれし者だと思っていたセレナにとって信じられない答えだった。
「そんなっ……私の姿が……意図的に作られたもの……?」
「ああ。この意味が分かるか?全てはこの結果を作る為……お前は人間を弄び利用してきたが、所詮お前も弄ばれ利用された存在に過ぎない」
もしエラの言う事が本当だとすれば、このセレナと名乗るERRORは生まれてくる前から既に利用される為に生み出された存在ということになる。
自分の自尊心を抉るようなエラの言葉にセレナの心は傷付きまるでそれが原因かのようにセレナの魔法が少しずつ力を失い陣が消滅していく。
だがセレナは首を横に振り再び魔法を発動すると、少しずつ動き始めていたデルタの動きを魔法で完全に止めてみせた。
「この私が……世界を統べる私がッ……利用された?有り得ませんね、そんな事。私には力が有る、この世の誰よりも強い魔力を持つこの私こそが、この世界を───」
「お前の力は所詮人間を利用して生み出した不完全なモノに過ぎない。それこそ人間がいなければお前は『凡人』でしかない」
セレナの言葉を遮りハッキリと『凡人』と言い切ったエラ。
デルタの動きを止めていた魔法も一時的で有り、また直ぐにデルタは歩き始める。
「お前は無知だ。自分の力に酔い、あたかも自分が最高の存在であると疑いもせず信じたその純粋な心、愚かだ。まるであの魔神に敗れた偽りの神と同じだな」
覆い被さる影。遂にセレナの目の前にデルタが立ち塞がった。
動きを抑えていた魔法陣はデルタに侵食され輝きを失い消滅すると、セレナは力無く目の前に立つデルタを見上げた。
勝てない。
今ここに四機のDoll態の特機が存在したとしても。この『デルタ』には絶対に勝てない。
Doll態の特機を作り出したセレナだからこそ分かるモノがあり、この逃げ場のない威圧感にセレナの足は竦んでしまう。
このまま死ぬのは嫌だ───。
魔法を理解し利用する為に学んできた『感情』、この感情により今、生まれて初めてセレナは死の恐怖を感じ震えてしまう。
セレナは望む、誰が自分を利用したのか、何の為に、何の意味で、どうして、何故───。
知りたい。だが、その為には生きていなければならない為、セレナは両手を合わせ祈るように跪いた。
「たっ……たす、けて……」
アステルの前には今、涙を流し助けを求める姉の姿があった。
あの時も姉は泣いていた。
あの時も姉は助けを求めていた。
あの時分かっていた。あの化物が姉だと分かっていたが、理解を拒んでしまった。
理解する事は姉の死を認め、受け入れる事になるのだから。
だが……長い時を得て、今なら理解出来る。
自分の姉が醜い化物に成り果てた事も。
愛した彼女を守れず死なせてしまった事も。
全ては───。
「姉さんが生ぎてたらァッ!!僕が最強じゃなくなるじゃないかあぁっ!?僕、僕はっ、全部全部全部失って、死んで苦しんで最強になったのにィ゛イイイイイ!!!」
最強になる為の代償。それがアステルの出した答えだった。
両手を振り上げ黒色の球体を作り出すデルタ、黒い稲妻を纏うそのプラズマは瞬く間に増殖していくとデルタは宙に浮きセレナが跪く場所へと次々に放ち始めた。
「死ね……死ね死ね死ねッ!うひゃひゃヒャ!!これで僕は最強最強最強さいぎょう゛ギひゃひゃひゃ!うひひゃひゃひぁひぁ!!」
黒色のプラズマによりセレナは消滅。それでも尚デルタは攻撃を続け大地に大きな亀裂が走っていく。
地響きが伝わり機体が揺れる状況でも甲斐斗は決して目を逸らさずデルタを見つめていた。
「あいつ……完全に壊れやがった……」
最初にデルタがセレナを攻撃した時、もしかすればアステルとの戦いを回避する事が出来るのかとも思ったがそれは無駄な考えだった。
こうなった以上、必ずアステルは甲斐斗と戦う事になる。
荒れ狂うアステルに対し攻撃を続けるデルタは落ち着いた様子で地面に向けて飛び道具による連続攻撃をしかけておりその間に甲斐斗はどうしてもエラに聞きたいことが有る為直ぐに話しかけた。
「エラ、あのセレナって言うERRORを利用していたのは。本当にお前じゃないんだな?」
「ああ、私ではない。私は見届ける存在、お前達人類の敵でも味方でもないのだからな」
「じゃあ誰が利用していた?ERRORの巣はここで最後のはずだぞ!?」
「それを確かめるのはお前達人間ではないのか?私がお前に加担する道理はない」
正論を言われ甲斐斗は反論できず歯痒く思っていると、どうにかして疑問を晴らしたい為にもう一つエラに質問を投げかけた。
「だったらこれは言えるだろ!Deltaプロファイルとは何だ!?今まさに起きているのか!?」
「冷静というものになるといい、甲斐斗。絶対の理の下、即ち本来在るべき世界ではDeltaプロファイルは起きない。だとすれば、どのような世界ならDeltaプロファイルが起きるというのだ?」
今度は答えてくれるかと思ったが、質問を質問で返され苛立ってしまう。
「聞いてんのはこっちだろが!大体Deltaプロファイルは普通起きないんだろ!?だったらそれが起きるってことは世界が……」
ふと甲斐斗の口が止まり、次の言葉が出せなくなる。
この世界で今何が起きているのかを。甲斐斗は気付いてしまったからだった。
「世界が……『異常』っ……て、こと───」
言葉を失ってしまう。
全世界を侵食し人類を絶滅させていくERRORという生物。
この生物が人類にとって『異常』であるのは言うまでもなく、人々から『ERROR』と言われている事に繋がりを感じてしまう。
『絶対の法則』・『絶対の理』から外れた存在。それが『ERROR』という存在に甲斐斗は始めて気付いた。
「ERRORが存在するこの世界は、既にDeltaプロファイルが始まっているという事なのか……?」
はたまたその逆か、Deltaプロファイルが始まっているからこそERRORが存在しているのかもしれない。
この世界は既に正常ではない。突如現れた人類の天敵により世界が滅ぶという異常な世界。
そう考えればテトの言っていた言葉もここに来て初めて理解出来る。
そして神が『開始する』と言っていた事も納得できた。
正常な世界でDeltaプロファイルは起こりえない。
だが異常な世界であれば第三の選択であるDeltaプロファイルを起こせる可能性も生まれてくる。
「これは私個人の考えだが。『ERROR』が存在するこの世界こそDeltaプロファイルだ、そしてその世界の辿る結末は……いや、答えを出すにはまだ早いな。『第三の選択』を知る為にも私は最後まで見届けなくてはならない……」
エラと甲斐斗が会話をしている状況で、ふと戦場が静まり返ったのに二人は気付いてしまう。
二人が同時にアステルの居る方に向くと、デルタが攻撃していた地面には巨大な穴が空いており、そして後ろに振り返るデルタの姿があった。
「ごたごた考えるのは戻ってからだ。今はこいつとの決着をつける」
そう言って魔神は剣を構え直し何時でも動けるように態勢を整えていく。
今ここで世界の謎について語り合う暇はなく、考えている場合ではない。
セレナが死んだ所で戦いは終わらない、敵が戦場に残っている以上戦いは続いているのだから。