第143話 静寂、疑義
───とうとうEDP決行の日を迎えた。最後のEDPに参加する兵士達は皆戦艦に乗り込み決戦の舞台へ向かっている。
神楽は散々甲斐斗と話し合った結果、損傷の激しい羽衣の修理も間に合わなかった為東部軍事基地でミシェルと共に帰りを待つ事となった。
というのは表の理由で、本当は神楽が甲斐斗を過去に帰らせる為の準備を進める事と、神楽自信が最後のEDPに参加したくないという思いからだった。
しつこく甲斐斗が神楽とミシェルの心配をしていたが、今からERRORの戦場に行くより遥かに安全と教え、もしもの事があれば隠し部屋に逃げるとも伝えてあり、なんとか説得に応じる事が出来た。
逆に神楽は甲斐斗の身が心配であり、本当に最後のEDPに参加するのかと問いかけたが、甲斐斗はいつものように余裕の表情で笑いEDPに参加するかどうかを悩む事すらしていなかった。
東部軍事基地にはアビアも残る事になり、甲斐斗からミシェルと神楽の護衛を頼まれたアビアは渋々承諾し、基地には負傷している兵士達数十人と僅かな医師のみが残る事になっている。
基地に残された兵士達は悔しさを胸に思いを仲間に伝え。必ず勝って帰ってくる事を信じて待ち続けることしかできない。
もしEDPで人類が敗北すれば、地上にいる人類の死が確定し、この基地で治療を行う意味などまるでないのだから。それなら一匹も多くのERRORを道連れに死ねる方が本望だった。
───BNの戦艦に乗っている甲斐斗は一人、自分の機体に立ち腕を組むとまじまじと機体を見つめている。
「最後の決戦か。テンション上がってきた」
そう言うものの甲斐斗の声は落ちついており、EDPの開始場所に向かうまでまだ時間が残っていた為暇潰しに同じ格納庫にいるロアに近づいていく。
「おいロア、今から稽古つけてやるよ。俺と一対一で戦おうぜ」
自分の機体を見つめていたロアは甲斐斗に声をかけられると、その突然の稽古という言葉に戸惑ってしまう。
「け、稽古って。生身で戦うんですか!?」
「そうだよ。機体の操作が不慣れでもSRCを使えば何とかなるだろ?お前の機体は近接戦闘向きなんだし、実際生身で戦うのも良い経験になるぞ」
そう言うと甲斐斗は黒き大剣を手元に出すと、その剣先をロアに向けた。
「そんな立派な剣を腰にぶら下げてる奴が、まさか戦えないはずねえよな?正々堂々一対一で勝負だ、こいよ」
余裕の笑みを見せる甲斐斗に、ロアは迷いながらも腰に掛けてある鞘から剣を抜き取ると、しっかりと剣の柄を握り締めその剣先を甲斐斗に向けた。
「わかった……よろしくお願いします!」
剣を構えたロアを甲斐斗は様子を伺うように見つめており、対してロアは中々動き出せずにいた。
全く隙がない訳ではない。甲斐斗は足を閉じたまま片手をポケットに入れ、ただ黒剣を向けたまま立っており、剣を構えると言うよりはただ剣先を向けているだけにしか見えない。
それでも中々踏み出せない、何故ならロアが甲斐斗がどれ程強いかを理解しているからだ。
隙がない様子はフェイク、実際は相手がその隙をついて狙ってくるのを読んでおり、そうかと思って動けば甲斐斗は更に相手の行動を先読みし仕掛けてくる。
軽率な動きは即敗北を意味しているこの状況、ロアは剣を構えながらいつ踏み込むか甲斐斗の目を見つめたまま時を待っていた。
「おいおい、俺達は睨めっこしてるわけじゃないんだぜ?そんなにじっと突っ立ってたら相手に怖がっている事を感ずかれるぞ」
「ぼ、僕は別に怖がってる訳じゃ───っ!?」
恐怖で動けないのではない、ただ軽はずみに動く事が危険なだけ。
だからこそより冷静に、慎重に動き、戦わなければならない。
その考えは間違いではないが、すくなくとも甲斐斗はそんな考えをした試しがない。
ロアの動揺を誘った瞬間、甲斐斗は黒剣を手首の力だけで振り投げると黒剣の刃が風を切りロアに向かってくる。
咄嗟の出来事にロアは剣を盾にしつつ横に回避したが、甲斐斗はロアがどちらに避けるかを先読みし接近すると、右手の指を二本突き立てロアの眼球目掛けて突き出した。
「ちょっ、とッ!」
甲斐斗の連続攻撃にロアはたじろいでしまう。そして再び剣を盾に使おうと握っていた剣で自分の目元を隠してしまった
「馬鹿か。自分で視界遮ってどうすんだよ」
案の定、ロアは甲斐斗に右足を掴まれると、剣を握ったまま高々に放り投げれてしまう。
着地する事も出来ないロアは尻餅をついてしまい、そんな姿を甲斐斗は腕を組みながら呆れ様子で見ていた。
「うーん……」
さて、これから何て声をかけようかと甲斐斗は考えていたが、先に声を出したのはロアの方だった。
「全然正々堂々じゃない!挑発したり剣を投げたり目潰しをしてくるなんて、剣士の戦い方じゃないよ!」
てっきり剣の稽古をしてくれるのかと思っていたが、まさか甲斐斗が本気で戦ってくるとは思っておらずロアは不満を漏らしてしまう。
その言葉を聞いて甲斐斗は特に怒る様子もなく、むしろ何か納得した面持ちで頷いていた。
「そうだな、じゃあ今からお前の知っている剣士の戦い方とやらは全部捨てろ。生き残る為に必要なのは敵を殺す戦い方だ」
「きゅ、急にそんな事言われても……」
今まで剣一本で戦ってきたロアに、剣士の戦い方を捨てろといきなり言われても出来る訳がなかった。
「お前はさっき俺に剣士の戦い方じゃないって言ったけど。今から戦う敵はどんな手を使ってもお前を殺しにくる化物共で、卑怯も糞もないんだよ」
「う、うん……」
言われてみればたしかに甲斐斗の言う通りの為、ロアは妙に納得してしまう。
が、予想以上に落ち込んでいるロアを見かねた甲斐斗は小さな溜め息を吐くと、更に言葉を付け足した。
「なんてな。ま、偉そうに言ってはみたが実際お前が俺に勝てないのは自信と経験不足。これだけだ」
「えっ?」
「お前はもっと自分に自信を持て。俺の投げた剣を交わして防御に移った時の動きの早さは上出来だったぞ。剣の位置は馬鹿だったけどな」
最後に少し小馬鹿にした言葉を吐くものの、ロアの動きが上出来な事に偽りはない。
一通り動きを見ていたが、ロアは甲斐斗が思っているより動けていた。
最初の一撃、剣を投げた時にロアがそれを避けられるのか一瞬ヒヤリとしてしまったが、ロアはなんとか避けて見せたのがその証拠だ。
「あ、ありがとう!僕、自分の動きが出来るように頑張るよ……!」
「その意気だ。気持ちで負けたら勝てる戦も勝てねえからな。よし、そんじゃもう少しだけ稽古つけてやるぜ」
「お願いします!」
健気で前向きなロアの心意気に甲斐斗もやる気が出ると、再び二人は剣を握り締め生身での模擬戦を行っていった。
そんな二人を、龍は格納庫の隅で見つめていた。
人類最後のEDPが始まるまで刻々と時間が迫る中、二人は楽しそうに剣を振るい己の力を試している。
現実から逃げる事なく今を力強く生きていくロア、そんなロアの姿は龍にとって心から喜べるものだった。
───「結局間に合わなかったか……」
戦艦の格納庫に置かれてる白義の前でそう呟いたのは風霧紳だった。
白義に新たな装備として付けられた双剣を険しい表情で見つめてしまう、結局最後まで風の力を操る兵器が完成する事はなかった。
だが、紳はまだ諦めてはいない。甲斐斗に言われたあの時の言葉を思い出す。『思い、願い、祈れ』それは天にでもなく神でもない。
己の力、己の可能性に、『魔法』という存在が答えてくれる。
「紳、NNPに参加した人達は無事避難所に到着したそうだ」
後ろから声をかけてきたダンはそう言って紳の横に立つ、相変わらず煙草を加え煙を漂わす姿を横目で確認した後、再び自分の機体に目を向けた。
「そうか……避難が無事済んだ後、入り口を爆破させろ。……これで、例え俺達が負けても人類が絶滅する事はない」
「おやおや。お前さん、負けた時の事を考えているのか?」
「話しを聞いていたか?『例え』の話しに過ぎん。俺達は必ず勝つのだからな」
「それなら別にNNPの入り口を破壊しなくてもいいんじゃないか?爆破するのは俺達がERRORに負けてからでも遅くはないはずだぜ」
「……仮に、俺達が負けたとしよう。その時NNPに参加している者達はERRORに居場所が割れないよう地上からの情報が一切遮断されている状況で、どうやって現状を知れと言うんだ?ERRORは人間の姿にも化ける事が出来る、当然俺達の姿に化ける事さえ出来るだろう。それでは手遅れになる」
EDPで人類が無事勝てば何も問題ない、NNPの場所を知っている紳が直接出向き報告すればいいだけの事。
だが人類が負けた場合、その役目は誰が行うのか……人間に化けたERRORが来てからでは全てが遅い。
「お前さんが人類の保護を第一に思っているのはよく分かったよ」
これ以上は聞くのは愚問だろう。ダンは煙草を吹かしながらそう考えていると、紳は機体を見つめながら再び口を開く。
「ダン、貴様に命令を下しておく」
「聞こうじゃないか」
「人類の勝利の為に行動しろ……いいな?」
人類の勝利の為の行動。紳が何を伝えたかったのか、ダンは即座に理解できた。
元々紳と唯を護衛する立場のダンだが、もしこの二人の身に危険が起きたとしても、最優先事項は人類の勝利の為に戦う事となり、二人の護衛が最優先ではなくなるということ。
二人の命と人類の命運を天秤に掛けるような万が一の時があった場合の事を紳は言っていた。
「了解。契約金、上乗せしておけよ」
「いつもそれだな。金は払うが、一体何に使うつもりなんだ?」
「使い道なんてどうでもいいじゃねぇか。傭兵は金で動く、それだけの事だろ」
「それもそうだが……おい、貴様まさかERRORに金で雇われるなんてことはないだろうな」
「っ……酷い事言ってくれるねぇ……」
相手が人間なら傭兵の立場としてその可能性があるのは分かる。
紳の冗談に『幾らなんでもそれはない』そう言うかのようにダンは肩を落としながらがっかりした様子で煙草を吸い続けた。
───時は来た。
EDP最後の決戦場の場所が地平線から姿を現し始める。
今回のEDPも空は快晴、これから人類の命運を懸けた戦いの日とは思えない程だ。
戦艦からはまず必要最低限の機体だけ発進される、その部隊の先頭に立つ『特機』達だ。
「守玖珠羅威。神威、出撃するッ!」
格納庫のハッチが開き、黄金の装甲を輝かせながら神威が出撃し艦の戦闘に立つと、その次に愁の乗る真アストロス・アギトが出撃を開始した。
「魅剣愁。アストロス・アギト。出ます!」
機体に色鮮やかなレジスタルを鏤めた神々しい白色の機体、太陽の日を浴び光輝くアギトはまさに光の巨人とも言える姿だ。
神威とアギトが横に並び先頭を進んでいく、その懐かしい光景に羅威と愁は互いに満足していた。
「こうしてお前とまた肩を並べて共に戦える日が来るとはな……行くぞ」
「うん、行こう羅威。そして勝とう、これまで人類の為に戦い、そして俺達に未来を託した人達の為に!」
意気揚々と二機が走っていると、その上空を紫色に光り輝く翼を広げた紫陽花が颯爽と現れる。
「羅威!愁!上空は私に任せてガンガン暴れていいからね!」
「頼もしいねエリルさん。でも上空は紳さんが言った通り木々より高く飛んじゃだめだよ。狙い撃ちにあう可能性があるからね」
「りょーかい!でも大丈夫よ、私の紫陽花は落ちはしないもの!」
余程自分の腕と紫陽花の性能に自信があるのだろう、エリルはその場でくるりと機体を宙返りさせると、光り輝く翼を広げてみせた。
その三人の会話を聞いていた甲斐斗もまた出撃し、唯の乗る艦の甲板の上に立つと腕を組みながら喋り始める。
「お前等って戦う前からいつもそんな元気なのか?まぁ、人類の命運をかけた最後の戦いが始まろうとしてるんだ、気持ちが昂るのも分かるけどなぁ!」
そう言って黒剣を出現させると、甲斐斗の乗る機体である魔神は剣を勢い良く掴み剣を構えてみせた。
「正直言って負ける気がしねえ。さっさと勝って早いとこ帰ろうぜ」
甲斐斗がそう言い終えた直後、一機の機体が出撃すると魔神とは反対方向の甲板に立ち、長刀を構えた。
茶色の装甲。右肩に巨大な大砲が付けられたその機体、『大和』は、再びERRORとの対決の為再び動き始める。
「ロア。俺が教えた事忘れんじゃねーぞ、落ち着いていけよ」
「分かった……落ち着いていくよ、うん!」
遂にERRORと戦う為に戦場に立ったロア、自分に言葉を言い聞かせ、深呼吸をして微かな体の震えを止めていく。
次々に出撃していく特機達、紳の乗る『白義』ダンの乗る『黒利』、そして菊の乗る『ムラギナ』、騎佐久の乗る『アバルロ』、これで全艦に搭載されている全ての特機の発進が終えた。
白義は指定通り艦の上空、黒利は艦の後部に回ると、ムラギナは白義の横につくと上空から大和を見つめていた
「ほほう。あの『大和』がこんな所におるとはのぅ」
EDPの時に消滅したと思われていた伝説の機体『大和』を、まさかこの目で今見れるなどと思っていなかった為、菊は物珍しそうに上空から大和を見ている。
すると騎佐久から通信が入り、大和の搭乗者について話しはじめた。
「だが、その機体に乗っているのは子供だと聞いた。戦力として余り期待しないほうがいい」
「わっぱじゃと?ふむっ、面白いではないか。この戦いでどれ程の動きをするのか見ものじゃな───む?」
大和を見ていた菊がふと視線を前方に戻す、するとその異様な光景に顔を顰めた。
巨大な大木が生い茂る森が見えてきたが、その森の回りは赤く染まり誰もがERRORの出現だと確信した。
だがレーダーにはERRORの反応は無く、注意深くその赤い染まりが何なのかを見ていた紳が声をあげた。
「ERRORの死骸だと……?」
森周辺を赤く染めていた原因は、ERRORと思われる肉体の一部が原因だった。
よく見ればPerson態からBeast態、Doll態と思われるERRORの肉片が転がっており、ここで激しいERRORとの戦闘があった事を予想させる光景が広がっていた。
「俺達以外の誰かがERRORと戦ったと言うのか?各機、警戒を怠るな。細心の注意を払いこれよりEDP開始地点に突入する」
巨大な森の入り口、その周辺にもやはり多くのERRORの死骸が飛散しており、いつERRORが出てくるのか兵士達は皆緊張した面持ちで森の深部へと進んでいく。
先頭を進むアギト、神威、紫陽花は辺りを見渡しながら森の置くに進んでいく、既にERRORの領域内入っており、何時・何処から攻撃を行われてもおかしくはなかった。
だがERRORは中々姿を現さず、羅威は思わず愚痴を漏らしてしまう。
「嫌な雰囲気だな……前のEDPもERRORが出ずにあっさり開始地点に辿り着けたが、それこそ罠だった。今回も似たような展開かもしれないな」
注意深くレーダーを見つつ進んでいく羅威だが、愁は上空を見上げ機体を軽々と越える木々の隙間から差し込む太陽の光を見つめていた。
その光景はなんとも幻想的であり、気が付けばERRORの死体はもう何処にもなく、小鳥の囀りや、木々の葉が風に靡く音が鮮明に聞こえてくるほど静かで奇麗な所になっていた。
「ここ、本当にERRORの巣があるのかな……」
前にも似たような言葉を聞いたことがあるエリルは、そんな愁の言葉に咄嗟に反応してしまう。
「ちょっと愁!そんな事言ってたらERRORに出し抜かれるわよ!?前もそう言ってとんでもない事になったんだからね!」
「ご、ごめん。勿論気をつけるよ」
エリルに一喝され愁も再び気を引き締める。
森の深部まで続く巨大な一本道をひたすら進み続ける。
この先がどうなっているのかは分からない、ERRORの待ち伏せに合い一斉攻撃を受ける可能性だってある。
甲斐斗を除く誰もが不安な気持ちを胸に前へと進み、そして道の先を見れば、森の開けた場所へと出られそうな所が見えてきた。
始まる───全員が何が起きてもいいよう心構えをすると、遂に一本道から広い場所へと出ることができた。
───森を抜けて出てきた場所、そこに何が待ち受けていたのか。
視界に入ってくる光景、その光景に誰もが息を呑み、驚愕してしまう。
驚きと意外な光景に皆が言葉が出ず辺りを見渡していく、そしてその納得のいかない光景を見て最初に口を開いたのは甲斐斗だった。
「おいおい、なんでこんな所に村があるんだ?」
巨大な森を抜けた場所、そこには道があり、川があり、畑がある。
学校と思われる大きな建物に、隣接して建てられた家々。
森の最深部にまるで守られるかのように村が存在し、そこにはその村で暮らしているのだろう人間達をも確認できた。
「各艦は散開しプランBに移行しろ。残りの機体は全機出撃し陣形を整えろ、何度も言うが警戒を怠るなよ」
紳の冷静な指示に兵士達は皆慌てて動き始める。扇状に部隊を展開し、ゆっくりと目の前に見える村へと進んでいく。
どうしてこのような場所に村があるのか、人がいるのかなど分からない。
分からないからこそ人は不安になり、その不安を解消したい為に答えを求めてしまう。
その誰もが抱く疑問に答えるべく、各機体、そして各艦に強制的に通信が繋がると、一人の少女の声が聞こえてきた。
『ようこそお待ちしておりました、人類を代表とする英雄の方達』
少女の声、そしてその声の主である少女の映像が各モニターに映し出される。
清楚な衣装を身に纏い、綺麗なプラチナブロンドの長髪を靡かせながら、切り株の上に座っている一人の少女の姿に皆は驚いただろう。
だが、その中で一人、甲斐斗だけは冷や汗を垂らし目の前に現れた者を凝視していた。
「嘘……だろッ……!?」
どんな化物や強敵が現れようとも驚くつもりはなかった甲斐斗にとって、それこそ予想外の存在だった。
人類の前に、そして甲斐斗の前に姿を現した少女は、自分の胸にそっと手を当てると自ら名前を口にした。
『私の名はセレナ。悪しきERRORを倒し人類の為に戦う貴方達を、心から歓迎します』