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子供二人を追いかけて
それは秋の落ち葉が舞う公園で。広い広い公園は、家族連れでいっぱいで。子供の友達、そのご両親を含めて遊びに行ったのです。
高い欅の木が何本も立ち並び、落ち葉のカーテンが敷き詰められている道をサクサク、サクサクと歩きます。その横を別の家族連れが自転車で通ります。
軽く風が通りすぎ、陽の光はいささか足りず、すうと肌を撫でていきます。
「ねえ、あっちに行こうよ」
「滑り台がいいー!」
子供二人は声を張り上げ、走り去り。
「追いかけよう」
私は見失わないように追いかけた。五歳児二人の速いこと、速いこと。アスレチックな遊具によじりつき、ひょいひょいと先を行きます。
自分にもあんな時期があったのかな。何も心配せず、ただ毎日が楽しかった時期が。
いや、ああいう時間は子供の特権。忘れよう、それを自分の子供の中に見るのは。




