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day sleep
眠りにつく瞬間というのは水に沈むようなものだ。
意識が消える瞬間、それは有から無への変換。雑多な物事に包まれた世界から、何も考えなくていい世界への逃避。
寒い午後、たまには走るかと30分ほど走り帰ってきてからソファに座ると、眠気に襲われる--誘惑に負ける。幸い家族も昼寝していたので、一緒に寝てしまうことにした。
締めたカーテンから射し込む弱々しい冬の光すらも、閉じた瞼はシャットアウトした。ほどよく疲れた体を布団にくるむと、ゆるゆると意識はシーツに馴染む。ほんの少しだけと考えつつ......私の意識は眠りという名の水に沈んだ。
そして夕方目覚めると、日の沈むのが早いせいか真っ暗になっており、家族揃って「やばーい!」と言うのはいつもの笑い話だ。




