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冒険と言い切るその若さ
子供にとっては知らない駅で降りるだけでも冒険なのだ、と知った。
朝、xx線に乗りたいと言った子供のリクエストに応え、出かけることにした。自宅から一本乗り換えた私鉄、降りた駅は小洒落た駅前が広がる。
入った店で買った物......ホットケーキミックス。今日のおやつにしようと話して店を出た。
「冒険しようね!」と息子は言った。
ああ、そうか。こんなただのちょっと遠い駅で降りただけでも、子供には冒険なんだ。世界を知らないということは--キラキラした結晶を維持できるということなんだな。
歩き、違う路線の駅からまた電車に乗り、家の近くの駅で降りて。
お昼ご飯を一緒に食べて帰る。ただそれだけなのに、息子はとても満足そうだった。
「今日ね、xx線に乗ったよ!」
帰るなりこれだ。
おやつがホットケーキだったのは言うまでもない。きっとこういう何でもないことが、人の基礎となるならば--私は今日はいいことをしたんだろうな。




