童話を作ってみましたよ
昨日に引き続き私は童話を作ってみましたよ。
あの長靴を履いた猫をモチーフにした作品。
その名も「長靴を抱いた猫」を!
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「長靴を抱いた猫」
とある町にとある一軒家がありました。その家には一匹の猫が飼われておりました。白と焦げ茶の縞模様が美しい猫はその愛らしさと聡明さで皆の人気者でした。
ですが猫には誰にも言えない秘密がありました。家人に愛想よく尻尾を振る一方で、その秘密だけは漏らすまいと固く誓っていたのです。
家人皆が寝静まった後で猫はその秘密の楽しみを楽しむために寝床から起き上がります。気持ちのよいクッションを後にした彼はとことこと部屋の隅に歩いていきます。
そこに隠してあったのは一足の長靴。なめし革の茶色に年月による艶が乗った美しい長靴でした。それを引っ張り出した猫の目はらんらんと輝き、気がつけば
鼻息もわずかに荒いようです。一体何をするつもりなのでしょうか?
「ああ、やっぱり長靴はいいにゃあ。靴に染み込んだ匂いが革の匂いと混ざり合いなんともいえないにゃあ」
猫は長靴に頬を摺り寄せます。その恍惚とした表情はまるで発情しているかのようです。いや、しかしそんな馬鹿な。猫が長靴に発情などあってはいけないことではありませんか。
「ああ、いいにゃあいいにゃあ、長靴。この君の革を舌でぺろぺろ舐めてあげると凄く興奮するにゃあ」
「とっても綺麗だにゃあ、ほら僕の尻尾でなでであげるとより美しく艶が出るにゃ~」
舌で、頬で、髭で、尻尾で、手足の爪で、あらゆる体の部位を使い猫は長靴を愛撫します。ふう~ごろごろごろと満足そうに鳴る喉がひくひくと動くのは欲情しているからでしょうか。
「ああ、ずっとこのままこの長靴といたいにゃ。そうにゃ、僕が長靴の中に入ってしまえばいいにゃ」
ナイスアイデアといわんばかりに猫は長靴に頭をつっこみました。長靴から猫のふわふわした毛に包まれた下半身だけが飛び出し、ふりふりと動いています。
にゃあにゃあにゃあとせわしなく猫の鳴き声が夜の闇に響きます。切なく、もどかしく、そしてどこか艶かしいその声が一際高くなり。
猫は満足したかのように長靴から離れました。「ふう、今夜も堪能したにゃあ。じゃあまたにゃ」
後に残されたのは長靴のみ。窓から差し込む月明かりに照らされたそのなめし革がより艶をましたように見えるのは果たして偶然なのでしょうか。
Fin
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こう色んな意味で駄目な気がしますね。いやあ、童話を作る人って偉いなあと思います。
というかこの童話シリーズって別に作った方がいいような気がしますね。




