父母会ってさ
日曜日である。
晴れている。うちの近くの公園に親子三人で自転車で移動する。
お目当ては父母会--うちの息子が通ってる保育園の--だ。何もこの12月の寒い季節に公園で遊ばなくても、とは思うがやる以上は参加しておこうというものだ。
私としては普段息子が他の園児とどんな付き合い方をしているのか興味があったし、うちの奥さんとしてはたまには他のママと話したいこともある。当然息子は連れて行かれるまでは何が何かわかっていないのは三歳という年齢的に仕方ない。
紅葉の終わりの季節だ。公園までの道のりは街路樹が多く、黒ずみかけた楓の赤が澄んだ空気に鮮やかだった。
行くと園児達が駆け回り、その親である父母達が「こんにちは」と挨拶をしている。まあこの父母達の間でも仲良しな組とそうでもない組があって地味に駆け引きがあったりするのだが、それは今日は忘れることにする。
うちの息子はというとある一人の男の子とよくつるんでいるようだった。すべり台に二人で向かい、笑いながら滑っている姿を見ると普段家では見ない顔を見ることが出来た気がした。
思えば働いている以上、私が子供の顔を見る時間と機会は存外に少ない。この先大きくなっていけば小学校に進み、中学校に進み......と段々私の手から離れていく。子供の知らない面もドンドン出てくるだろう。
今だけだな、きっとパパと呼んでくれるのは。だから時々はもうちょっと静かにしてほしいなあ、と思っても。なついてくれるうちの子が友達と駆け回っている姿に安堵して、素直に微笑ましかった。




