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水の中

運動神経低めの私だが泳ぐことだけは平均以上だった。

ひとえに幼少の頃にスイミングスクールに通わせてくれた親のおかげである。


もちろん当時の記憶などない。だが小学校に入ってからもスイミングだけは続けていた。

塩素の独特の匂いが漂う水、泳いでいる最中は周りが水に囲まれているのに体が熱くなる、パシャパシャと水を叩く腕と足、その合間の息継ぎ。


楽しいとか楽しくないとかはずっと続けているとどうでもよくなってきた。

それでもずっと続けていたので嫌いということはなかったのだろう。

大会に出られるほどの才能は無く、あくまで体力作りとしてのスイミングだったから続けられたのかもしれない。


水の中から上を見ると視界が歪む。

水面は水と空を分ける鏡だった。あるいは向こうの世界とこっちの世界を分ける境界線か。空気は泡として視認できて、音がくぐもる水中へとダイブし、浮上し、泳ぎ始める。


大人になった今、僕が泳ぐことはほとんどない。旅行先で水着を着る機会があっても子供の付き合いで水遊びをする程度だ。

それでもきっともし泳ぐのであればもう一度水中から天を仰いでみたいと思う。

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