彼女とデートのチャンス!
小学生の時の彼女を、抱き寄せたかった。
中学生の時の彼女を、抱き寄せたかった。
小学生の時の新葉多香美を、
中学生の時の新葉多香美を、抱き寄せたかった。キスしたかった。そして、めちゃくちゃにしてやりたかった。
『秒速5センチメートル』という映画のヒロインが「ねぇ、秒速5センチなんだって。桜の花の落ちるスピード。」ということを言っていた。
いったいなんで、そんな妙なことを小学生の時に言ってたんだ?この俺に対して?
と、思っていたに違いない。
実はそれは、成長するとともに、人と人との心の距離が少しずつ離れていく速度が、秒速5センチメートルなんだそうだ、ということらしいと。
俺(佐藤仁太)と、彼女(新葉多香美)の距離もまた、秒速5センチメートルずつ離れていくのだろうか、と思ったりしたが、いやいやいや、俺と彼女に限って、そんなことはあるはずがないと、
断固否定した。
むしろ、彼女とのデートチャンスを得ることばかり考えている。
彼女よりも可愛くてオッパイ大きくて、甘い香りを放つ、甘い色気を放つ、当時、世界のどこにも、そんな女はいないと思い込んでいた。
RPGの女性キャラの名前にもつけたくらいだから。
さて、本当にデートするなら、どこ行きたい?
サグラダ・ファミリアよりも、彼女の家。
本当にデートするなら、どこ行きたい?
凱旋門よりも、エッフェル塔よりも、彼女と行く遊園地だったり、プールだったり。
彼女の、エッチなビキニ姿とか、ベアトップの
ハイレグ水着とか、チューブトップの水着とか、
エッチな妄想が浮かぶ。
体操着を脱ぐ瞬間とか、おいおい!真面目に考えろよ!
本当に、彼女とロンドンのビッグベンとか、パリのシャンゼリゼ通り、エトワール凱旋門、エッフェル塔、モンサンミッシェルとか、サグラダ・ファミリア、あとは、ローマのコロッセオ、オードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックの映画みたいに、スペイン広場とか、トレビの泉とかにも、新葉多香美とデートに行ってみたいというような妄想ばかり、毎日、毎日考えている。
胸の空いたドレスの彼女と…。
そんな妄想ばかり、毎日、毎日考えている。
だめだ、だめだだめだ。エッチな妄想と、真面目な妄想とが、入り交じる。




