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AOI 第76話

 家族のお出かけは、夜の11時頃まで居間でゴロゴロして、なんとなく行き先が決まった。みんなで、大晦日みたいだねと、つい約3ヶ月前をもっと昔と懐かしんでいた。夜遅くまでTVの前で、こたつに入り、ちょこちょこ永遠のように食べまくっていたあの日、大晦日。今日も同じようにちょこちょこ食べていた。弟はこたつから顔だけ出して、母に、寝るなよ〜と言われ続けている。母が、私を見てきたので、ハイハイと、弟に声をかけて、部屋で寝させてって事ね。

 「起きろー。お姉ちゃんも寝るから、一緒に上行こう。」

 と、弟に声をかけながら、私も自分の部屋に行くため、周りに散乱していた私物を抱えた。弟が、もう寝ているという声で、

 「はい…。」

 と、絞り出していた。こたつから這い出してるくる弟を見て、動けそうだなと思った。

 「じゃぁ、お母さんおやすみー。」

 と、居間のドアを開ける。おもわず、

 「うっ寒っ。」

 と、声が出る。弟も、私の後に追いついて、

 「やばっ。」

 と、両手をパンツのポケットに入れ、両肩をあげた。母の、

 「おやすみー。」

 の声が、背中から聞こえて、弟が、

 「おぉ。」

 と、振り返りもせずに声を出していた。その場で、おぉって、何?と笑ってしまった。眠すぎて寒すぎて、頭回らないのかな。居間のドアを閉めて、弟と階段を足速にあがる。

 「寒い寒い。」

 と、声に出しながらあがっていった。弟の部屋が一番手前にあるので、

 「おやすみー。」

 と、背後から聞こえて、振りかえって私も言おうとしたら、もう、開いたドアの向こう側で、部屋に入ってしまうところだった。聞こえるか聞こえないかわからないけれど、弟に、

 「おやすみー。」

 と、ドアにむかって、少し大きい声をかけた。私も、自分の部屋のドアを開けて、入ると、居間を出た時よりも、寒さを感じた。あれっあれれ、こんなに寒かったかな。窓のカーテンを開けると、ガラスがキラキラ光っていた。凍ってきている。カーテンをすぐに閉めて、ベットに速攻入る。うわぁーめっちゃ、あったかい。電気シーツのおかげで、お布団の中は別世界だぁ。弟も今頃、電気シーツの恩恵を受けている頃だろうなぁと想像しながら、このままの温度設定だと寝たあと暑くて汗をかいてしまうので、低にしてと、ダイヤルを回した。弟は、ちゃんと設定したかな。ドアを開けて寒さに立ち向かって言いに行く気持ちが無く、LINEに書いてという気持ちも無く、携帯を握りしめて、その夜は、あっという間に記憶も無く、寝てしまった。

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