好きがわからない君へ告白したら、カント倫理学でフラれました。 ――それでも僕たちは、自律から始まる恋を続けていく
最新エピソード掲載日:2025/11/24
広曽木 真(ひろそぎ・まこと)は東京の大学で哲学を学ぶ二年生。
知的で礼儀正しく、抽象概念の整理が得意。
しかし「好き」という感情だけはどうしても理解できず、
恋愛経験は多いのに、いつも“心だけ置いていかれる”ような虚無が残っていた。
ある春の日、同じ講義で見かけていた少女――
大都乃 未唯(おおとの・みい)に、真は激しく惹かれる。
未唯はカント倫理学を専攻する苦学生で、感情の輪郭がうまく掴めないまま生きており、
「好きって何?」
「幸福って何?」
「感情は信じていいの?」
という問いを胸に抱えていた。
思いつめた真は、好意を隠せず__
授業終わりの廊下で突然告白する。
しかし返ってきたのは、静かで残酷な言葉だった。
「ごめんね広曽木くん。
私、“好き”がわからないの」
フラれたはずなのに、なぜか距離が近くなる二人。
真は未唯の哲学的な誠実さに惹かれ、
未唯は真の「好きの定義」をめぐる徹底的な探究心に心を動かされていく。
「カントの義務論に従うって、他律じゃないのか?」
「違うよ。
カントの義務論は“例”じゃなくて、“自分で普遍的義務を立てる”ことが自律なんだよ」
未唯の言葉に触れたとき、
真の中で「好きの概念」が初めて揺れ動き始める。
二人は毎日のように議論を交わすようになり、
“好きとは何か”という問いは、
やがて“自分の義務とは何か”を考える第二部へとつながっていく。
恋愛ではなく、
定義から始まる関係の物語。
自律と愛の輪郭が交差する、
カント倫理学的・青春哲学ロマンス。
知的で礼儀正しく、抽象概念の整理が得意。
しかし「好き」という感情だけはどうしても理解できず、
恋愛経験は多いのに、いつも“心だけ置いていかれる”ような虚無が残っていた。
ある春の日、同じ講義で見かけていた少女――
大都乃 未唯(おおとの・みい)に、真は激しく惹かれる。
未唯はカント倫理学を専攻する苦学生で、感情の輪郭がうまく掴めないまま生きており、
「好きって何?」
「幸福って何?」
「感情は信じていいの?」
という問いを胸に抱えていた。
思いつめた真は、好意を隠せず__
授業終わりの廊下で突然告白する。
しかし返ってきたのは、静かで残酷な言葉だった。
「ごめんね広曽木くん。
私、“好き”がわからないの」
フラれたはずなのに、なぜか距離が近くなる二人。
真は未唯の哲学的な誠実さに惹かれ、
未唯は真の「好きの定義」をめぐる徹底的な探究心に心を動かされていく。
「カントの義務論に従うって、他律じゃないのか?」
「違うよ。
カントの義務論は“例”じゃなくて、“自分で普遍的義務を立てる”ことが自律なんだよ」
未唯の言葉に触れたとき、
真の中で「好きの概念」が初めて揺れ動き始める。
二人は毎日のように議論を交わすようになり、
“好きとは何か”という問いは、
やがて“自分の義務とは何か”を考える第二部へとつながっていく。
恋愛ではなく、
定義から始まる関係の物語。
自律と愛の輪郭が交差する、
カント倫理学的・青春哲学ロマンス。
第0章 告白と拒絶:原初的非対称
ep. 1 日常の中での未唯との邂逅
2025/11/16 16:43
ep. 2 些細な会話が始まる場所
2025/11/16 17:15
ep. 3 割り込みは静かに始まる
2025/11/16 17:15
ep. 4 沈黙の奥にある輪郭のない感情
2025/11/16 17:15
ep. 5 感情と理性のねじれた夜
2025/11/16 17:15
ep. 6 夜の反省:理性が追いつかない感情
2025/11/16 17:15
ep. 7 定義の始まり:論理と恋が交差する場所
2025/11/16 17:15
ep. 8 欲求の輪郭:未唯の沈黙の奥
2025/11/16 17:15
ep. 9 揺れ始めた自問:未唯が一人で歩く帰り道
2025/11/16 17:15
ep. 10 定義から始まる関係
2025/11/16 17:15
第1章 未唯という“現象”
ep. 11 未唯の輪郭― 感情より先に義務があった
2025/11/16 19:24
ep. 12 母の沈黙 ― 感情を学べなかった少女
2025/11/16 19:27
ep. 13 揺らぐ直観 ― 空白に触れた男の戸惑い
2025/11/16 19:27
ep. 14 未唯の沈黙 ― 分からなさを抱えた少女の夜
2025/11/16 19:28
ep. 15 真の観察 ― 彼女の沈黙の向こう側にあるもの
2025/11/16 19:28
ep. 16 未唯の独白 ― “分からない”と向き合うための夜
2025/11/16 19:28
ep. 17 再会 ― 揺れを抱えたまま向き合う午前の教室
2025/11/16 19:28
ep. 18 未唯の過去 ― 義務しか知らなかった少女が初めて自分の“選択”を考える
2025/11/16 19:28
ep. 19 真の独白 ― 好きの再検討と彼女の“ざわめき”が胸に落とした影と光
2025/11/16 19:28
ep. 20 二人のあいだに生まれた、小さな前進
2025/11/16 19:28
第2章 快楽の形式と内容
ep. 21 快楽の普遍性
2025/11/16 19:44
ep. 22 快楽の個別性
2025/11/16 19:50
(改)
ep. 23 快から価値へ向かう”橋”
2025/11/16 20:14
(改)
ep. 24 関心の偏りの謎
2025/11/16 20:18
ep. 25 好きの多義性
2025/11/16 20:20
ep. 26 反省的判断としての“美”の快
2025/11/16 20:22
ep. 27 未唯、わずかな快を自覚
2025/11/16 20:28
ep. 28 真、言語化して説明
2025/11/16 20:34
ep. 29 議論の噛み合わなさ
2025/11/16 20:55
ep. 30 “好きの輪郭”が少し見える
2025/11/16 20:57
第3章 価値承認とは何か
ep. 31 真:好き=相手の価値を認めること
2025/11/19 20:02
ep. 32 未唯:価値は判断であって感情ではない
2025/11/19 20:03
ep. 33 価値判断の普遍性
2025/11/19 20:03
ep. 34 価値判断の個別性
2025/11/19 20:03
ep. 35 好きは価値承認か?
2025/11/19 20:03
ep. 36 相手の生活史の価値
2025/11/19 20:03
ep. 37 外見価値と内的価値
2025/11/19 20:03
ep. 38 価値承認の言語化の困難
2025/11/19 20:03
ep. 39 未唯が真の価値を初めて見る
2025/11/19 20:04
ep. 40 小さな心の揺れ
2025/11/19 20:04
第4章 関心の偏りの謎
ep. 41 関心の偏りとは
2025/11/19 20:46
ep. 42 注意の選択性
2025/11/19 20:47
ep. 43 情動と注意の関係
2025/11/19 20:47
ep. 44 未唯への注意の偏り
2025/11/19 20:47
ep. 45 未唯の視点から見た“真の視線”
2025/11/19 20:47
ep. 46 偏りは因果か、現象か
2025/11/19 20:47
ep. 47 真の説明(合理的整理)
2025/11/19 20:47
ep. 48 未唯の説明(感覚的理解)
2025/11/19 20:47
ep. 49 二つの理解のすれ違い
2025/11/19 20:47
ep. 50 好きの構造が鮮明になる
2025/11/19 20:48
第5章 好きの多義性
ep. 51 性的欲望
2025/11/19 21:37
ep. 52 行動傾向としての“好き”
2025/11/19 21:37
ep. 53 利他的配慮
2025/11/19 21:37
ep. 54 未来志向
2025/11/19 21:37
ep. 55 独占欲
2025/11/19 21:38
ep. 56 未唯「どれが本当の好き?」
2025/11/19 21:38
ep. 57 真「全部が“好き”の派生なんだ」
2025/11/19 21:38
ep. 58 “母概念としての好き”の提示
2025/11/19 21:38
ep. 59 未唯に芽生える微細な羨望
2025/11/19 21:38
ep. 60 好きの定義が一歩前進
2025/11/19 21:38
第6章 好きの因果
ep. 61 単一因果説の否定
2025/11/24 21:38
ep. 62 契機の多元性
2025/11/24 21:39
ep. 63 外的条件:見た目・声・偶然
2025/11/24 21:39
ep. 64 内的条件(価値観・歴史)
2025/11/24 21:39
ep. 65 偶発性の役割
2025/11/24 21:39
ep. 66 美的快の役割
2025/11/24 21:40
ep. 67 関係性の役割
2025/11/24 21:40
ep. 68 未唯の過去が作用する
2025/11/24 21:40
ep. 69 真が“原因を特定したい執念”
2025/11/24 21:40
ep. 70 言葉の外側にあるもの
2025/11/24 21:40