4 自分なりの日程配分
もうあまり時間がない。有意義な生活を送るため日程調整をする。
4 自分なりの日程配分
第1王子と婚約して身分的な変動はあるものの結婚は3年後、皇太子妃になれば王城に住むことになるが、その日程は不明だ。これまで家庭教師に勉強を教えて貰っていたが、元々マリエールは頭が良いし前世の記憶もあり魔法もあるのでほとんど学習の必要がない。
週一回王妃教育に行くので日程調整が必要なので合わせて日程調整をしよう。外国語やマナー、社交ダンスは必要だろう。歴史や地理
政治経済も必要だが後はいらない。寧ろ掃除洗濯料理裁縫がやりたい。この家にいる間の過ごし方を家族に提案した。誰も反対するものはいない。先生との調整は執事が行う。兄が勝手なことを言う。
「マリエールが王城に行ったら、マリエール様て呼ばなくてはならないのだろう。ここに居る内ぐらいマリエールの手料理が食べたいよ。」
兄は成人後城の役所に勤務している。マリエールも同じだ。
「私も家族の料理は出来るだけ作りたいわ。」
8歳の妹は話しが判っていない。多少知的遅れがあるのかも知れない。
「マリエールお姉さん何処か行っちゃうの。私嫌だよ。一緒に遊びたい。」
この子を置いていくのは辛い。何かと面倒を見てきた。出来れば一緒に連れて行ってやりたいぐらいだ。どんな説明をすれば良いのだろう。
「私、この国の王子様と結婚することなったの。だからしばらく経つと王城に行くの。」
これで納得してくれると思ったが簡単ではない。
「マリエールお姉さん子ども、子どもは結婚出来ない。」
マリエールは説明出来る自信がない。母親が助け船を出した。
「マリエールは誰かやらなければみんなが困る仕事をやってくれるんだよ。マリエールは優しいだろう。ほっておけないのだよ。」
妹は納得したわけではないのだろうがこれ以上言うとマリエールが困ると思ったのだろう。それ以上話さない。
本当はどう日程がなろうとも困ることない。分身体を作ればいいだけだ。ただ分身体とマリエールは繋がっているので分身体にも有意義な活動をさせたいと願うのだ。
実はマリエールは前々から分身体を作り自分は外に抜け出していろいろやってきた。いろいろ作り出し、売ったり買ったりしてきただからお金もあるし防具も武具もある。
マリエールは後僅かな時間を冒険者として生きたいと思った。防具で固め、剣持って冒険者ギルドに向かった。受付に向かい入会の申請をする。からかってくる奴には防具の上から魔法を放つ。数メートル飛ばす、大抵の連中は気絶する。スタイル魔導剣士、魔法使いは接近戦に弱いという固定概念があるからだ。でも魔法は接近戦でも有効なのだ。では何故この格好しているかというとなるべく目立たないためだ。自分の容姿が目立つ。そうで魔法使いでは声をかけるなというのが無理だ。悪辣な奴なら魔法を放つことで対処する。でも悪意なくても声をかけられるのは遠慮したい。特に男性は嫌だ。冒険者として活動は一人だ。いろいろなところへ行き、いろいろな体験をする。私は仲間を作るために冒険者をするわけではない。経験を積みいろいろところに行くためだ。何処に行っても声をかけられる。情報を得たいだけなのに。
出来るだけ声をかけにくい格好に心がけるが難しい。一か所に留まるなら恐れられれば良いが。創生魔法で何とか成るかもと思い、変幻自在という魔法作った。マリエールは40歳の姿で次の冒険者ギルドに行っても誰も声をかけて来ない。安心したのと少し寂しい思いもした。自分後30年経つと見向きもされられなくなる。当たり前のことだけど。
変幻自在の魔法で40歳に設定したら誰も見向きもしない。安心したような、寂しいような。