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       3  第1王子と婚約

 第1王子とマリエールの婚約式だ。貴族議会の冒頭2人で宣誓文を読み上げる。

         3  第1王子と婚約



 決められた日時に登城する。今日はマリエールと第1王子の婚約式だ。マリエールは第1王子が嫌いではない。どちらかと言えば好きな方だろう。少なくとも3王子の中では一番ましだ。彼は政権への執着がない。自分以外が政権を取ればいいと思っていた。マリエールと会って2人で国民を幸せにする希望を持った。正直頼りない人だ。はっきり言って王の資質はない。でもすごく謙虚だ。短い付き合いだが概ね彼のことは理解出来た。マリエールを心の底から愛していること。初恋であること。マリエールに絶対の忠誠誓っていること。ときめく部分がないが悪い結婚でもないらしい。今の国王にも彼のようなところがあるので、王妃がしっかりしているが王政が上手く行ってない印象はある。私がしっかりしないとこの国は滅亡する。とマリエールは思う。

 婚約式会場には大勢の貴族の姿がある。今後国王となる王子の婚約式だ。様々な思いを持って臨んでいるだろう。これまで政治に無関心な態度取り続けた王子だ。婚約後遠くない内に皇太子となることになる。マリエールは皇太子妃となり政治の一部を担当することなる。第1王子に見込みないと、第2王子第3王子を押してきた貴族もいる。この国に圧力をかけ、この国の一部を占領している強国東の国に尻尾を振る貴族もいる。第1王子の婚約を喜んでいる貴族はそれほど多くない。取り敢えず無難に過ごし、少しづつ馴染んで行くしかない。

 第1王子は仔犬のようにマリエールに懐く。身長も高く恰幅も良い第1王子は格好を見れば、偉大な君主に見える。かたや年齢よりも貧弱で小さいマリエールは第1王子のお腹に頭が来る。似合いのカップルとは思えない。貴族達の中には失笑するものもいる。幼児がラブラドールレトリバーに懐かれている図式か。

 式は至って簡単なものだ。貴族議会の冒頭で宣誓文2人で読み上げるのを国王と貴族に聞いて貰うだけだ。結婚式とは違う。あまり行われない。ただの約束だ。でも国王となる王子の婚約が軽い筈はない。

 宣誓文の内容は以下のようなものだ。2人は婚約したことを神の前に誓う。2人は誠実に向き合い、嘘偽りを言わないことを誓う。そして日時を決め結婚することを誓う。

 というものだ。婚約式は一般的なものではないし貴族でも両家の親が決めるものだし、第1王子以外は王族もしない。第1王子は皇太子、皇太子妃になり国政に関わるからだ。権力を持つ以上宣誓は必要だろう。

 第1王子もマリエールも貴族議会には出席しない。マリエールは今から王妃自ら王妃教育をする。一応のめどは皇太子妃になるまでだが必要があればその後も行う。

 時間まで第1王子とマリエールはお茶をする。マリエールは第1王子に付加魔法を与える。一度に変わったら可怪しいので、会うたびにかけている。知識や判断力、記憶や推理力は毎回少しづつ高めている。攻撃魔法や防御魔法は一度に与えた。

「王子今日はどんな魔法が欲しい。」

マリエールは大分王子が考えているか判るようになって来た。今日は王子はアイテムボックスを欲しがるだろう。しかも私と共有部分のあるものを。

「アイテムボックス、きみと共有部分のあるものが欲しい。国民のためなりたい。」

100点満点の応えだ。マリエールは立って第1王子の頭を撫でた。付加魔法をかける上で必要な行為だ第1王子は嬉しそうだ。しかし護衛騎士達は不満そうだ。婚約者とは言え、王子の頭を撫でるのは不味いらしい。大きな魔法を付加するため必要だから頭を撫でたのだが何か方法を考えよう。

 付加魔法のため第1王子の頭を撫でた。護衛騎士がお冠だ。

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