1 パーティーへの招待
マリエール12歳は王子の婚約相手決めるパーティーに出席することになった。
1 パーティーへの招待
マリエールの記憶は馬車に乗っていた時、目の前にオークが現れ馬が狂乱して崖から落ちたところまでだ。その後のことは私が知っている。転落のショックでマリエールは死んで私が転生したが外傷は無かった。私が乗りかかったせいでメイドは二重のショックを受けた。私は回復魔法をメイドにかけた。寝て居れば大丈夫のようだ。後は馭者だ。気を失っているらしい。私は馬車の中の貴重品持って屋敷に転移して馬車の転落している場所を知らせた。
救援に行ったものよると馬はと殺、馬車は焼却、馭者は処刑、メイドは解雇だそうだ。
マリエールは転生人生をインジョイしている。フライト中爆音がして、海上に緊急着地する旨の放送あり、シートベルト着用の指示
でてその後急速度で落下を始めて気を失い死亡は確定している。拾った命だ。医師だと言っても自分の命も救えない。
マリエールはかなりの努力家だ。学習でも芸術でも体育でも魔法でも真面目に取り込んだことが判る。それに炊事洗濯掃除裁縫まで熱心で最高級の美少女となれば成人をまたず求婚されるところだった。魔法は判る。凡そどんな魔法が使えるか。
マリエールの記憶に沿って生活する。マリエールは家族にも使用人にも愛されている。メイドがお守り出来なくて申し訳ありません。と言われて転生ことがばれたのかと思ったがそういう意味ではないことが判った。取り敢えず転落事件は終わり、平穏な日々なった。
転生によって変わったのは魔法だ。つかなえない筈の魔法がどんどん使える。アイテムボックス、フライ、転移、付与魔法、攻撃魔法、防御魔法、創生魔法-----------。いったいいつ使うのか。と思う魔法のオンパレードだ。
ある日家族の夕食会でパーティーがあることが知らされた。別にパーティーや社交会は当たり前にあることだ。家族何人かが出席することが知らされる程度だ。段取りがいいマリエールが厨房に連絡することも期待されるがただの連絡事項だ。
「今回はマリエールも出席する。12歳以上の未婚女性で伯爵家以上が対象になる。第1王子が18歳になっても相手を決めない。しびれ切らした国王が第1王子に迫った。王子は今年齢では相手がいないと言ったらしい。だから年齢を拡大するそうだ。」
馬鹿馬鹿しい話しだと思った。選ばれないなら行っても仕方ないし選ばれたら6歳も年上の男性と結婚だ。そうな゙らないように適齢期があるのではないか。父親が母親にドレスや小物の用意を指示した。マリエールは不満でも父親や母親の指示に従うしかない。ついでながら第2王子や第3王子も参加するそうだ。とても嫌なパーティーになりそうだ。我が儘王子もそれに乗る国王もまともじゃない。
母親が仕立て屋を連れて来た。女性の仕立て屋は上品だ。丁寧にドレスのことやジュエリーや小物のことを説明してくれた。
「ドレスは個人個人で必要ですが、ジュエリーや小物は本格的デビューするのでないならご姉妹のものを借りるか当店でもレンタルしています。」
マリエールは母親を見た。
「取り敢えず、ドレスをお願いします。その他のものはそれを見て決めます。」
と母が言ったのでその方向になった。
マリエールはドレス作る。ジュエリーや小物はドレスが出来た後に決めることになった。