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虹色日和  作者: はまやん
赤也
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6



煙草を口に咥えようとするも、止めてそのまま灰皿に押し付けるように火を消す江藤。


「まだ難しいだろうけど、そろそろ赤也自身の幸せも考え始めろよ?」

「どうした急に?」


不意を付かれ、煙草が口から零れ落ちてしまった。慌てて拾いあげ、灰皿に押し付ける。


「せっかくイケメン二代目社長でモテてるんだから、売れてる内にちゃんと売りに行け。チビ達が成人するまでなんて言ってたら40超えちまうぞ。」

「へいへい。」


火が消えたのを確認して後、この話は終わりだと言わんばかりに出口へと歩き出す。


「赤也!」

「心配してくれてありがとう。まあ何だかんだ雪には感謝しているよ。」


出口まで来ると足を止める。前を向いたままそう言うと、そのまま出ていった。




喫煙所に向かって小走りしている幸。喫煙所が見えてくると歩調を緩める。入り口に差し掛かると話し声が聞こえてきた。


「まあ何だかんだ雪には感謝しているよ。」

「えっ。」


ゆき、幸、私?いやいや、違う違う。

両手をバタつかせて心を落ち着かせようとする。


「あれ、小沢さん喫煙所(こんなところ)でどうしたの?俺か江藤に用事?」

「あ、はははい。取材の時間になったので。はい。」


何故か慌てている幸に首を傾げる赤也。


あ~首を傾げる社長も格好良い。って業務中よしっかりしなきゃ!!


「了解。じゃあ行こうか。」

「は、はい。」


あ~今社長の顔を見られない〜!!


赤くなった頬を仰ぎながら赤也の後ろを追いかける幸であった。

赤也編プロローグ、これにて終了です。


次回の投稿は8月28日08時を予定しています。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

評価してもらえると幸いです。


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