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第562話【グラディウス】

まずはレベル49になったので新スキルのご紹介です。


今回は四つも覚えたのですよ!!


なかなか大漁だよね!!


それでは一気に行ってみよ~。


では、一つ目。


【パッシブ・メイスマスタリー。鈍器系武器の戦闘技術が向上】


うん、まだメイサーはマスタリーを習得していなかったね~。


まあ、これでグランドマスターに一歩近付いたって感じだぜぇ~。


続きまして、二つ目。


【パッシブ・シールドマスタリー。盾系防具の戦闘技術が向上】


あ~、これもマスタリーがまだだったのね~。


なんか、あまり使わないマスタリーが続くと少し寂しいな~。


いやいや、いずれ役に立つ時が来るやも知れないからな!!


よ~~~し、最後の三つ目と四つ目はこれだ!!


両方とも呪い系だね。


【呪い感知スキル。自分から半径3メートル以内に在る呪いを目視で確認できる。発動条件と発動時間は、スキル名を口にしてから息を止めていられる間だけである】


【呪い鑑定スキル。呪いの鑑定が出来るようになり、呪いの効果が分かるようになる。本人とのレベル差が有ると鑑定出来ない】


うしうし、これでどんな呪いでもウェルカムだぜ!!


──って、今までギレン以外に呪いなんて使ってこなかったぞ。


今後、呪いの出番があるのかな……?


まあ、いいや~。


兎に角、俺のスキルに磨きが掛かったんだ、悪いことではないはずだ!!


さてさて、続きましては戦利品チェックだぜぇ~、ヒャッハ~!!


今回ゲットしたマジックアイテムは、ロングボウ、鎖鎌、金棒、虎柄のビキニだ。


さ~、久々の戦利品チェックだからワクワクするよね~。


さて、まずはロングボウからだ。


【ロングボウ+1。攻撃力の向上】


あー……、普通だ~……。


寂しい~……。


いやいや、まだこれからだ!!


次々っ!!


【鎖鎌+2。鎌の切れ味の向上。鎖分銅の命中率の向上】


むむ~、まあまあだな。


でも、面白そうだから今度使ってみるかな。


鎖鎌マスタリーを狙っちゃうぞ~。


続きましては金棒だな。


【オーガラージメイス+3。攻撃力の向上。装備者のみ、この金棒の重量軽減効果。連続で同じ目標に攻撃をヒットさせると、攻撃力が上昇し続ける】


むむむむっ!?


なんか、始めての効果が付いてるな。


これって攻撃を繰り返せば繰り返すほどに攻撃力が上がるってことだよな。


なんか、地道に怖い効果だぜ。


これは使えるな、ラッキー。


さて、最後は虎柄のビキニだぜ。


【タイガーレザービキニ+3。回避率の向上。防寒の向上。ジャンプ力の向上】


おおっ、なかなかの下着だな。


これならレザーアーマーの下に装備とか出来そうだぞ。


よし、今度からこれを着込んで冒険だ。


今回の戦利品はなかなかだったぞ。


俺のハクスラスキルの爆発だったな。


よ~~し、ドズルルの町を出発して、ガルマルの町に向かおうかな~。


ガルマルでギデンのオッサンに家宝のマジックアイテムを貰いに行くぞ。


俺はアキレスの背中に股がると疾風の速度で旅立った。


そして、その日の番にガルマルの町に到着する。


時間帯は深夜だった。


もう町の明かりもほとんど点いていない。


こんな時間にギデンの屋敷に押し掛けるのも失礼かな。


明日にしようか。


「さて、じゃあ、寝床はどうするかな」


流石に夜分にゴリの実家に押し掛けるのは失礼だと思ったので、俺は町の宿屋に部屋を借りた。


そして、あっと言う間に朝が来る。


俺は酒場で朝食を済ませると、ギデンの屋敷に向かった。


そして客間でギデンに会うこととなった。


俺がソファーに腰掛けながら待っていると、ギデンがノシノシとやって来る。


「よう、ギデンのオッサン、ただいまだぜぇ~」


俺が軽い調子で挨拶を飛ばすとギデンが怖い表情で俺を睨み付けて来た。


そして、ソファーに座ると苛立った様子で話し掛けて来る。


「ギレンとキシリアは、どうなった!?」


「あら、キシリアが一緒だったと知ってるんだ」


「家出の際に、部屋に置き手紙が在った。ギレンに会いにドズルルに向かうと……。でぇ、二人はどうなった!?」


「急かすなよ、パパさん」


「嫁入り前の愛娘が家出したのだぞ、急かしもするわ!!」


「声がデカイよ、もう」


「茶化してないで、どうなったか早く報告しろ!!」


「ギレンとキシリアの間に子供が出来たから、二人で駆け落ちするってさ。追わないでって言ってだぞ」


「兄妹なのに、二人の間に赤子だと!!!」


ギデンがテーブルを叩くとソファーから立ち上がって叫んだ。


木製のテーブルが真っ二つに粉砕している。


「ふざけるな! あいつらは何処に逃げた!!」


「冗談だよ、冗談」


「貴様、私を愚弄するか!!!」


「でも、逃げたのは本当だぜ」


「何処にだ!?」


「王都の魔法学院に行くって言ってたぞ」


「魔法学院!?」


「魔法学院でギレンを呪術師の講師にするって、キシリアが言ってたぞ。学院長とも話が付いているとか」


「ほ、本当か……?」


「だからさ、いずれはキシリアお嬢様も家に帰って来るんじゃあねえかな」


ギデンが力無く腰をソファーに戻した。


そして、安堵のあまりか呟くように述べた。


「そうか、帰って来るのか……。よかった……」


「はぁ~~い、じゃあ約束の報酬をくださいな~。家宝のマジックアイテムをくださいな~」


俺がハシャグように言うとギデンがソファーから立ち上がり、暖炉の上に飾られていたロングソードを手に取った。


「これをやろう。名剣グラディウスだ」


やった~!!


名剣クラスきたー!!


俺は大喜びでロングソードを受け取ると、早速鞘から剣を抜いて見た。


窓から入る朝日が刀身に反射して宝石のように輝いている。


「わお、綺麗だ!!」


俺は早速鑑定してみる。


【グラディウス+4。攻撃力の向上。攻撃力の向上。命中率の向上。スキル技の威力が1,5倍される】


はい来た!!


+4来たよ!!


これ、来たよ!!


キターーーって感じだ!!!


正に名剣だぜ!!


「いいか、そのグラディウスは俺が地龍を倒してゲットした逸品だ。売らずに強者から強者に繋げよ」


「こんな優れ物な逸品を売る馬鹿はいないだろうさ。俺が引退したら、有能な弟子に出も受け継がせるぜ!」


「約束だぞ……」


「ああ、約束するぜ!!」


早速俺はズボンとパンツを脱ぎ捨てるとグラディウスを股間に挟んでガッツポーズを決めた。


ギデンが鼻水を垂らしながら問う。


「な、何をしてるんだ……」


「勝利の儀式だ!!」


俺の歓喜がいろんな穴から溢れ出た瞬間だった。



【つづく】

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