表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/371

航空機の操縦不能?阿修羅たちの対応

駅前を目指して走り出した光の頭の中に、天使長ミカエルの言葉が飛び込んで来た。


「阿修羅様!航空機です!」


すると光は走りながら、阿修羅の合掌のポーズ、そしてミカエルに問いただす。

「航空機?あれはコンピュータ制御では?」


天神アポロの声も、光つまり阿修羅の耳に飛び込んで来る。

「はい、阿修羅様、誰かがその航空機のコンピュータ自動操縦システムに細工をした模様です」

「今は、全く操縦不能、本来であるならば手動でも、操縦できるのですが、その前に航空機内に異変が起こっている様子」


天使長ミカエルの言葉も緊張した。

「阿修羅様、このままでは、渋谷駅前に墜落です」

「かなりな人的被害と物的被害が発生します」



光は、天使長ミカエルの言葉の時点で、阿修羅に変化した。

そして、再び印を結びなおし、いきなり巨大化する。


「むう!」

その巨大化した阿修羅の目の先に、操縦不能となった航空機が、機体を揺らしながら、進んでくる。

そして、足元の渋谷駅前には、その墜落の危険を察知したのか、かなりの群衆が逃げ回っている。

また、消防車や救急車も、ゾクゾクと集結してくるのが、はっきりとわかる。


「しかたない」

阿修羅は、その六本の腕の上部、二本の腕を航空機に向かって伸ばした。

そして、がっしりと掴むと、航空機は天空で静止した。


「ありがとうございます!」

「よく止めていただきました」

天使長ミカエルが、阿修羅の隣に飛んで来た。


阿修羅は、厳しい顔のまま。

「ああ、それより、機体の内部を探ってくれ」

その言葉をかけると、天使長ミカエルの姿が航空機の中に消えた。


阿修羅が、頷くと今度は天神アポロ。

「さて、どうしますか、羽田まで」

「私と天使軍団で運びましょうか」


阿修羅が少し考えていると、また二体の巨像が出現。

そして、嵐のような太い声で叫んできた。

「ああ!俺たちで、羽田まで運ぶ」


阿修羅は、それで少し顔をしかめる。

「何だ、阿形、お前、声がでかすぎる」

出現した二体の巨像は、やはり金剛力士だった。


「いつもいつも、出て来てくれるのは、ありがたい」

阿修羅は、それでもうれしかったようだ。

一応の礼を述べている。


それには、天神アポロもも、苦笑いをしている。


阿修羅が、真顔に戻った。

「とにかくミカエルの状況調査がないと、先には進めないな」

「あの航空機内で、何が起こっているのか」

「その原因は何か、誰が仕掛けたのか」

「・・・おそらくは、あいつかな・・・」


金剛力士阿形も、阿修羅に反応。

「ああ、確かに、そう思うな」

「とにかく面倒なヤツだ」

金剛力士吽形も、顔をしかめている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ