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お米談義から、次の戦闘の話へ

光の珍しくマトモな話を聞いた春奈は、少し考えた。

「そうか、食べ方が違えば、必要とするものも違うし、リゾットとか雑炊が主流になれば、目方は重くても米粒そのものの量が少ない新米よりは、古米のほうが量が多くていいんだ」


すると光が春奈に答えた。

「今でも、東南アジアとかだと、そうらしいよ、古米より新米のほうが安い」

「炊いて食べるなら、新米の方が美味しいけれど」


ソフィーも考えた。

「ある意味、食味よりも、実質的な米粒の量なのかな」

由香利も一言。

「天災とか飢饉が多いと、新米ばかりというわけにはいかないよね」

由紀も真面目な顔。

「昔の日本の炭水化物は、米と麦ぐらい、ヒエとかアワとか食べたって古い記録にはあるけれど」

キャサリンはまた違う観点から

「ジャガイモだって、日本に入ってきたのは江戸時代の初めって読んだことがあります、日本の炭水化物の主流はやはり米」

サラも話に参加する。

「蕎麦とかあるけれど、やはり主流にはなりきれない、江戸期にはおやつだったとか」

春麗は

「炭水化物についてはその通り、中国のようにトウモロコシとか小麦の栽培が盛んにはならなかった」

華奈は、なかなか話に加われない。

「難しい話をしている、いちいち、ごもっともな話だなあ」

程度になっている。


さて、朝食後に、中華風弁当も人数分が出来上がった。

そして、学園に登校することになった。


歩きながら、光は春麗に話しかける。

全く米とは関係がない話だった。

「ところでさ、春麗、パソコンの設備とかセキュリティなんだけど」


春麗も、光に反応した。

「そうだね、私もある程度は自信があるけれど、二人は応援が欲しいの、パソコンに詳しい人でないと無理」

と、不思議にスンナリと反応、そして由香利と華奈を見る。


由香利も春麗の隣に立って歩く。

「つまり、その手の能力なのかな、任せて」

華奈も、由香利につられるように、春麗の近くに来た。

「わかりました、対応します」

素直に春麗の顔を見る。


するとソフィーが、その話を一旦さえぎる。

「外だと危険、結界を張る」

と、由紀の顔を見る。

由紀も、すぐに反応した。

「わかった、八方除けの結界を、この周囲に張ります」


光は、由紀に頷いた。

「さすが由紀さんだ、すぐに結界完成だね、これで外部からは読み取れないし、聞き取れない」

確かに、外部からは見えない薄いシールドのようなものが、光たちの一行を覆っている。


少し黙っていたルシェールが

「そうか、今回の相手はハッカーとか、ウィルス拡散型の相手なの?」

キャサリンが難しい顔になった。

「アメリカ大使館の情報では、シリコンバレーも、この間壊される寸前までいった相手です」

サラは、また違う情報を持っているらしい。

「トルコ大使館から、ネットワークセキュリティの破壊とともに、各種宗教のネット上の聖典を書き換えてしまうソフトもあると聞きました」


春奈は、不安になった。

「それこそ、いつ爆発するかわからない時限爆弾みたいなもの、そのうえ収集がつかない大混乱、大混沌が発生してしまう」


光は、難しい顔になっている。

「家の屋上に、四天王に立っていてもらおうかなあ」

「うーん・・・金剛力士は電脳わかるのかなあ」

「でも、そういう電脳系の話は・・・」

そこまで考えて、光は、ソフィーを見つめている。


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