外国人巫女、それぞれの私服姿
キャサリン、サラ、春麗の日用品買い込みも終了、一行はようやく光の家に戻った。
光が、それでも気をきかせて、全員分の紅茶と淹れていると、家の前にトラックが停まった。
チャイムが鳴ったので、いつもの通り華奈が瞬速対応、インタフォンの前に行くと、「お荷物をお届けにあがりました、宅配便です」との声。
光も玄関に出てきた。
それでも「この家の人」との自負はあるらしい。
そして、光が玄関を開けると、宅配便らしからぬスーツを着た紳士が三人立っている。
光は、そこで少々慌てた。
「あの・・・宅配便とか・・・」
どう考えても、よく目にする宅配便の制服を着ていない。
それどころか、一見してわかる、高級なスーツを着込んでいる。
その高級スーツを着込んだ三人は、用件を述べはじめた。
「私はアメリカ大使館からです、キャサリン様のお荷物を」
そうなると、ほぼ次もわかる。
「私はギリシャ大使館から、サラ様のお荷物を」
最後は
「私は、中国大使館から、春麗様のお荷物を」
と、予想通りの言葉になった。
光は、ようやく納得した。
「あ、そうですか、それではトラックを駐車場に入れてもらって」
「まずは、荷物の搬入を・・・えっと本人たちにも」
と言いかけると、キャサリン、サラ、春麗も気づいたらしい。
玄関まで出てきた。
キャサリン
「じゃあ、先に入れてもらいましょう」
これには、サラも春麗も同じ。
紅茶の前に、それぞれ大使館員をともなって、それぞれの部屋に、荷物を搬入することになった。
光と華奈は、特にそこまでは付き合う理由もないので、リビングに戻った。
春奈は、少し驚いている。
「大使館員自らが搬入するって、すごいねえ、三人とも」
光も、驚いている。
「それだけ、巫女の地位が高いのかな」
華奈は、うらやましそうな顔。
「いいなあ、私なんて、絶対ない」
春奈は、そんな華奈に、ついつい
「まあ、華奈ちゃんは、まだまだない、当分ない」
と本音を言ってしまう。
光は、そんな春奈と華奈の「じゃれ合い」には付き合わない。
「そうか、やっと私服が届いたんだ」
「制服でずっといるってできないしね」
と、いつもの平々凡々とした様子。
光、春奈、華奈が、そんな状態で、のんびりとしていると、再びチャイムが鳴った。
そして、駐車場からはトラックの発信音。
光が「搬入が終わったのかな」と思って玄関を開けると、私服に着替えたキャサリン、サラ、春麗が立っている。
キャサリンは、花柄のワンピース姿。
制服を着た時の、キリッとした感じとは異なり、匂い立つような超美少女姿になっている。
サラは、ピンクのセーターに、白いコットンパンツ。
何より、その豊満な胸とお尻、キュッと締まったウェストの対比がすごい。
恥ずかしそうに笑う顔には、引き込まれそうな魅力がある。
春麗は、薄手の白いセーターに、紺のカーディガン、そして何よりかなり短めのスカート。
制服を着ていた時は、気づかなかったけれど、かなり足が長く、また美脚。
まるで、お人形さんのような、愛らしい笑顔で、光を見つめている。