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目覚めた光の大ボケと巫女たち

少々ではない、かなりな「不穏」な雰囲気の中、バスは学園に到着した。

ただ、光は綾子の膝枕から、なかなか起きない。


春香は、面倒になった。

「綾子ちゃん、思いっきり引っぱたいてもいいから、起こして」

ソフィーは、怒り顔。

「竹刀で引っぱたけば起きるかも」


ますます「不穏」が高まる中、綾子はやさしく光に声をかける。

「光さん、学園につきましたよ」

そして、光の背中をトントンと叩く。


「う・・・」

「あれ?」

どうやら光が目が覚めたようだ。

ブツブツと口が動いている。


すると綾子はうれしそうな顔。

「わ!光さん、起きられたのですね」

「ありがとうございます、私の膝で眠っていただいて」

そのまま、ゆっくり抱き起こす。


起された光の顔が赤い。

周囲を見回し、綾子に驚く。

「え?みんな、どうしたの?」

「綾子ちゃん?」

そこまでは、まだよかった。

ただ、その次の言葉が、まずかった。


「綾子ちゃん、いつからここに?」

「でも、手を握っているなあ」

「何か、恥ずかしい」


綾子は、その言葉で、「えーーーー?」との表情。

他の巫女は、呆れるもの、笑い出すもの、ガッツポーズを取るもの、様々である。


春奈「言わんこっちゃない、これがいつもの光君」

ソフィー「誰の膝枕でも一緒かあ・・・アホだ、やはり」

由香利「ふふ、膝枕で光君を落とせるわけがない、私なんてお風呂で抱き合っても、その場限りだった」

由紀「綾子ちゃんんも甘い、ちょっと接触したぐらいで落とせないの、私なんて子供の頃から一緒でも、落とせないもの」

ルシェール「呆れるけれど、安心した、パーティーでは独占しよう」

キャサリン「どうせこうなると思った、でも私も膝枕になりたい」

サラ「実に難攻不落だ、やりがいはあるけれど」

春麗「意識不明が多すぎる、その意味で攻略法がまだ見つからない」


その中で華奈は、楓と顔を見合わせている・

華奈

「諏訪様も参加するのかな」

「うん、そうなるんじゃない?」

華奈

「独特の神様だよね」

「狩猟系の神様だけど、他の日本の神々とは、あまり群れない」

「祭祀も、独特のものがある」

華奈

「生贄を捧げるんだよね」

「不浄という感覚が、他の神々とは、違うらしいよ」


さて、巫女たちは、ゾロゾロとバスをおりだした。

いつまでも、バスの残って光の文句を言っていても仕方がない。


光は隣の綾子に声をかけた。

「ごめん、そろそろ」

綾子は、頷き立ち上がる。

光も、立ち上がった。

そして、バスを降りる。

華奈が、途端に、その光に猛ダッシュ。

「光さん!お話があります!」

そのまま、光と腕を組んでいる。


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