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夏の演奏会の演目 光は音楽では真面目

光と、取り巻く巫女たちは、音楽室に入った。

そしてここでも、外国人転入生女子三人は注目を集める。


「うわ・・・マジ?光君と入ってきた」

「もしかすると音楽部に入ってくれるのかな」

「それにしても、きれいだよね・・・」

とにかく男子学生たちは大興奮。


「うーん・・・全てが段違い・・・」

「キャサリンのキリッとした感じ」

「サラの豊満で光り輝くような笑顔」

「春麗ちゃんの、もお人形様みたいな可愛らしさ」

「うーーー焦るなあ・・・とても光君のまわりによりつけない」

女子学生たちも、かなり圧倒されている。


光たち一行が、音楽室内の座席に座ると、顧問の祥子先生が顔を見せた。

そして、キャサリン、サラ、春麗の顔を少し見てから、話を始めた。

「はい、皆様、ご進級おめでとうございます」

「これから、新入生の勧誘などあるのですが、それはさておき、既に三人の入部が決まっております」

「皆様が、ご存知の通り、今日の始業式で紹介されたキャサリン、サラ、春麗さんです」

祥子先生がそこまで話すと、キャサリン、サラ、春麗は、すっと立ち上がり簡単に自己紹介をする。


キャサリン

「はい、キャサリンです、トランペットとして、ここの音楽部にお世話になります、よろしくお願いします」

とキチンとした感じ。


サラ

「私はサラ、チェロとして、よろしくお願いします」

しっとりとした雰囲気。


春麗

「はーい!私はフルート!よろしくね!」

とにかく、明るい。

そして、三人は、音楽部室内の全員から、拍手を受け、そのまま着席した。


祥子先生は、三人の自己紹介を終わり、今日の本題について話始めた。

「それでね、今日は話し合いになります」

「議題としては夏の演奏会の曲目」

「それで、合唱部の由紀さんにも来てもらったのは、秋に音楽部と合唱部がジョイントした時から、また聴きたいという声も多いの」

「それでね、由紀さんも、そして合唱部もその気になっているので、その方向性を含めて、演奏会の曲を決めたいの」

「もちろん、校長先生の了解も得てあります」

祥子先生は、そこまで話して音楽室全体を見渡した。


それを聞いた音楽部員たちは

「そうだね、その方が音に厚みが出るよね」

「うん、私もクラスの合唱部員からお願いされているの」

「異存はないかなあ、でも、どんな曲がいいのかな、夏だしねえ」

・・・・

そんな雰囲気で、特に音楽部員からは合唱部とのジョイントコンサートに対する反対意見は出てこない。


さて、そんな雰囲気の中、光は腕を組み、いろいろと考えている。

「合唱付きのオーケストラ演奏かあ・・・」

「夏に第九って雰囲気あるかなあ・・・間違いではないけれど」

「オペラの曲・・・抜粋でやっても、あまり感心しない」

「マーラーの復活は合唱があるけれど・・・それもいいけれど、高校生レベルでは難しいかなあ」

「レクイエムとか宗教曲は合唱が入る、ベルディとかモーツァルトもベートーヴェンもバッハでもできる・・・けど、どうなんだろう・・・そういう雰囲気もないな」

普段の生活では「いい加減さ」の極みである光は、音楽になると「途端に凝り性」になるようだ。

とにかく難しい顔になっている。

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