表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/371

春麗の四川料理

さて、光と圭子叔母の会話はともかく、春麗指導の四川料理は、出来上がったようだ。

巫女全員が協力して、大皿などで、テーブルに並べられた。


そして春麗が、料理を前に一言。

「四川料理ですので、皆さま、特に日本の方々には、辛いかもしれません」

「しかし、この辛みが、体内の毒素を排出する効果」

「身体全体を活性化させる効果」

「辛さによって、精神を高める効果などがあるのです」

「今後の、いつ何時、何があるかわからない闘いにおいては、常に活性化された肉体と精神は、欠かせません」


光も、春麗以外の巫女たちも、全く異存はないらしい。

とにかく食べてみたくて仕方がない様子である。

そして、光の目の合図で、食事が始まってしまった。


光は、まずスープを飲む。

「この四川風エビの頭のスープ、エビ味噌だね、それで豆板醤とコチュジャン?ゴマ油も入っている、すごく濃厚な赤いスープ」

「でも、美味しい、身体が熱くなってきた」

春麗は、そんな光がうれしいらしい。

「よかった、身体の全細胞を活性化して、くだらない毒素なんて、やっつけちゃうよ」

その超可愛らしい顔が、ますます光っている。


春奈とソフィーは、「牛肉の唐辛子汁煮」が、大変お気にいり。

春奈

「牛肉と青野菜を唐辛子と山椒で煮るって、日本人だと考えもしないなあ」

「メチャ辛いけれど、どんどん身体に入る」

「全細胞が活性化するんだから、また、若返りするかなあ」

「よしよし、これでお嫁さん候補復活だ」

結局、全てが、それに直結するようだ。


ソフィー

「前に漁師鍋をチゲ風にしたけれど、それに匹敵するなあ、でも山椒がきいている、これはダイナマイトだ」

「これだけで、丼2杯はいける、ますますパワーアップだ」

「光君にもう一度剣道勝負すれば、一本くらいは取れるかもしれない」

いつもの、おすましソフィーではない、思いっきり食べている。


由香利、由紀、ルシェールは、「細切り豚肉の豆板醤炒め」を食べている。

由香利

「確かにスープも濃厚、牛肉もメチャ辛で美味しい、でもこの甘酸っぱく、ピリッとした辛みがいい、ご飯が美味しい」

由紀

「チンジャオロースーより辛めって感じ、とにかく食べやすい」

ルシェール

「さすが春麗だなあ、火の通しかたが完璧、細身だけど、鍋を振るパワーがすごかった・・・でも、美味しいからまずは食べよう」

ただ、三人とも、辛いらしく、ご飯が二杯目になっている。


華奈、キャサリン、サラは、「角形骨付き豚バラ肉の直火焼き」と格闘している。

華奈

「肉に下味をつけて、火にかざして焼くだけの原始的な調理法なんだけど、美味しくてたまらない」

キャサリン

「その下味が、塩と山椒と紹興酒とごま油だけなのが、シンプルで飽きが来ない味になるんだね」

サラ

「確かに北京ダックとか子豚の丸焼きにも引けを取らない、これは美味しいなんてもんじゃない」

とにかく、食が進んでいる。


四川料理に夢中になってしまった、光や他の巫女を見て、春麗はますます、うれしそうな顔。

「この後は、華奈ちゃんと作ったデザートを出すよ、それも期待してね」


そして、もう一言付け加えた。

「四川料理で、汗をたくさん出したと思うから」

「お風呂は、ジャスミン風呂にしよう、実は花も届いているの」


春麗の顔は、まるで花のように輝いている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ