人
丸い大地
どこにいても
人は人
無表情
優しさで
ハニカミに変わる
人と人
靄に覆われた空
太陽がかすみ
月がおぼろげで
たとえ
青い空がどこにもなくても
人が温かい
それだけで生きていける
伸ばされた手は
痛みを吸いとり
指し示される指に
うろたえは消え
ささやかな言葉は
過去からの
応援に満ちたヒント
大地のない宇宙の果てでも
人が人を支え
人が人の根になる
光の届かない海の底でも
人は人の温かみに
生きる力を得る
けれども
伝えたいのに伝わらない
知りたいのに分からない
楽しげなその理由が
悲しげなその訳が
ちゃんとちゃんと
分からない
もどかしい
悔しい
そんな時は
ひとまず深呼吸
ひとまず笑顔
人と人
言葉はカナメ
だけど心はそれ以上
伝わるのは思い
澄み渡った空に
太陽がまぶしく
青空広がっていても
人の優しさ
どこにもなければ
力は弱くなる
澄んだ空の下でも
無関心渦巻く場所より
煙の中
人が人の目を見ている居酒屋がいい
身体削りゆこうとも
誰かの為に何かを
そう思わせるのもまた人の力
人と人
世界は広い
広いけれど
どこに行こうとも
人は人
どこに行こうとも
自分は自分
変えられないものばかりでも
己は変えてゆける
ハニカミながら
泣きながら
時には
人のハニカム顔をみたい