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大和帝国  作者: 霧
戦争準備
4/6

演説

大変お待たせしました。

短いですが、よろしくお願いいたします!


2780年


「親愛なる臣民の諸君、世の中には滅び行く国もあれば、新しく生まれる国もある。

かつて我々の創造神は、我々、大和民族が永久的に繁栄できるよう願いを込めてこの土地に国を作った。創造神から頂いたこの土地は我々の祖先たちが己の命に変えても守ろうと懸命に努力した。

そのおかげで今から480年前、その国は世界で最大の面積と軍隊を保有し豊かな国となった。しかし、その祖先たちが守ろうとした国を壊した者がおる。臣民の諸君ならわかるだろう。そう!現在の『A級国家転覆戦争政治犯』である。奴等の仕業により国は衰退し、100年前その国は臣民の努力も虚しく滅びた。国がなくなった我々大和民族は、魔物どもに抵抗し続け、戦友の命を引き換えに必死に逃げて生き延びた。そして安息の地であるこの土地で100年間、靖国へ行った家族や戦友の為にも守り続けた。多くの臣民が血を流し靖国へ行った。

だか、もうそれは昨日までだ。今日、我々はこの土地に先祖と同じように新たな国を建国する!その国の名は『大和帝国』だ!この国は私の名の下に滅びた先祖の国の反省点を生かし、新たに進化した軍隊を用いて魔物どもに反撃を行う!我々はもう一度過去の栄光と繁栄を取り戻すのだ!」



大和帝国初代皇帝(大和宮 武天皇)の演説を聴く為に集まった人々、およそ3000万人やラジオやテレビで初代皇帝の演説を聴いてた人々は、亡くなった家族や友人を思い出したのか泣き崩れる者・魔物や政治家に対する恨みを強くする者など様々な感情が出ていた。


「大和宮陛下万歳!!! 大和帝国万歳!!!」


「「「「「大和宮陛下万歳!!! 大和帝国万歳!!!」」」」」


誰もが天皇による新しい国家に強い希望を持った。そのため1人の扇動に、国民全員が歓声が上がる。しかし、大和宮天皇が両手を挙げたため静かになる。


「しかし、私が1人では出来ないことはある。何故なら私はあくまでも目標の実現の為に道を作ったり、障害物を乗り越えるための力を与えるだけであるからだ。臣民一人一人がお互いを助け合い努力し、私と臣民が互いに信頼していなければ実現は遠く離れていくからだ。

私の目標は2つだ。1つ目は、この国に過去の栄光と繁栄を取り戻すこと。2つ目は、世界を大和帝国の名の下に統一すること。この目標のためには臣民諸君の力が必要である。ぜひ協力してもらいたい。最後になったが、この演説の為に集まってくれた諸君、そしてラジオやテレビで演説を聴いてくれた諸君らに心より感謝するとともに、これで締め括るとする。大和帝国並びに大和民族に栄光あれ。」


「「「「「天皇陛下万歳!!! 大和宮陛下万歳!!! 大和帝国万歳!!!」」」」」


国民の万歳コールを聞きながら大和宮天皇は建国記念公園を後にする。





「陛下、演説お疲れさまです。」


「これはこれは、二宮陸軍元帥、ありがとう」


二宮陸軍元帥は、100年前の国民大規模撤退作戦の第1次防衛戦の司令官であり、現在は出世して陸軍総司令官 を勤めている。歳は250歳で大和宮天皇より132歳年上である。しかし、大和民族の技術による遺伝子改造手術を受けた先祖の遺伝子を持っているため見た目は25歳のままである。

ちなみに250歳で元帥は、大和民族の歴史の中では初の最年少である。 (本来の元帥の年齢層は450歳である。)


「ところで二宮陸軍元帥、現在の陸軍はどうなっている?」


「そうですね。兵器についてはあとで資料を持って陛下の職務室に持っていきます。人数ですが、やはり陛下の演説によって陸軍の志願者が増えていますね。なお、海軍も同様なことが起きていると東郷元帥がおっしゃっていましたよ」


東郷海軍元帥は、大和民族では有名な海軍司令官の1人で、英雄視されている人物である。現在は新世大和帝国海軍の初代総司令官を勤めている。


「ふむふむ、あとで東郷海軍元帥にも私の職務室に来てもらおう」


「それでしたら私が東郷元帥に伝えておきましょう」


「おっ?いいのか?」


「はい。今から東郷元帥のところへ向かう予定だったので」


「それではお願いする」


「はっ!わかりました!では、陛下、私はここで降りますので失礼します!」


二宮陸軍元帥はそう言うと車から降り、大和宮天皇が見えなくなるまで敬礼していた。


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