共通③ でもお高いんでしょ
そういえば資格のある者は宝石や紋様が体にあったりするのが常。
しかし、基準はさっぱりわからない。
「あの~貴方はもしかしたら何かすごいものの生まれ変わりとか力を継ぐものとかだったりしません?」
とりあえずユンタクが強くカリスマなのは何か力があるからだと思う。
そういうことにして有益な仲間を旅のメンバーにしたい。
「あーつまりなんだ?もったいぶらずにいえよ」
「とある事情から青龍や白龍などの力をもつ人を探しいるんです」
するとユンタクの顔が険しくなる。
「四神やら龍神を探すってことは王朝絡みだな」
彼はいかにも皇帝とか嫌いなタイプだろうし、旅の交渉どころじゃない。
そればかりかここを無事に出られるか雲行きが怪しくなった。
「さしずめ守護柱が離脱しまくって王の権威が危ういってところだろうがあれからもう100年は経った筈だぜ、今更すぎるだろ」
「よくご存じで……」
「ああ、俺は元・玄武の守護柱をやってたからな」
「え!?」
――100年前に守護柱がいなくなったのに何故彼がいまここに生きているのよ。
「守護柱になると異空間で力を放出する。向こうとこっちの世界じゃ時空の流れは違うから向こうで何年過ごそうと若いままだ」