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転生者の妖怪珍道中  作者: 握り炒飯
2/2

その男、転生

不定期更新です

死ぬとはどうゆうことだろうか


自分という意識が永久に消えてなくなり、未来永劫の無に返る。


明日の朝日を見ること叶わず、今までいた世界から消滅する。


もう先がない、暗い、どうしようもない終わり。


背筋が寒くならないか?、手足に震えが走らないか?


それを想像する度に夜も眠れなくならないか?


今日の眠りが自分の終わりにならないか?


何故だか俺は若い時期からその“確定された未来”に圧倒的な恐怖を感じるようになっていた。


何故そのような考えを持ったのかは解らない……気がつけば頭によぎるその言葉


“死”


何故だ……何故そこまで怖がる?


自殺をする人間は多い、俺は理解できない。


死だ、死だぞ?、何故死ぬ!?


何故死を恐れない!


だが結局は俺は死んでしまった。


何のことはない、長年の不摂生による病気だった。


癌だ。医者に長くないと言われた。


治療には莫大な金が掛かる、俺にそれを出す術はなかった。


年にして四十中頃……昨今だと早死にだろう。


だが何の因果か俺は転生出来る事になった。


死んだ後に会ったあの御方に言われた。おまえは人一倍生の渇望に満ちていると。


その渇望が俺を選ぶ切欠になったと……


嬉しかった、歓喜だ、喜びで慟哭した。


また生きれる、ならば俺は生きるために何でもやろう。


更に生きるために力もくれる。


生き返らせてくれるなら、足でも股でもけつでも舐めてやるさ。


そして俺は力を貰った。何の力かは抽象的過ぎてよく解らなかったがすごい力だということは理解出来た。


俺はまた生きれる……生きれるのか。


生きよう、精一杯まで、生の渇望を枯らさぬように。


そしてまたくるんだ。


ここへ……

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