〜第一話〜事の始まり
こんな冒険望んでいなかった。
でも、俺にしかできないのならやるっきゃない。
4月4日8時45分 始業式のため学校に登校
俺、五月太陽年・・・14歳
「チッ めんどくせー」
俺の幼馴染、松下花梨
「こらっ 太陽 そんなこと言ってるとまた、親父さんに怒られるよ?」
太陽
「校長の話とかかったるくて、聞いてらんねー。おっ!やっと終わったか。」
趣味・・・音楽を聴くこと
薩摩先生
「うるさいっ!!」
ドコッ
太陽
「痛ってー 殴るこたぁねぇだろぉ!!」
俺より頭一つ分くらい大きい、体格の良い男の先生、薩摩琢磨が怒った
顔をして立っていた。
好きな食べ物・・・お好み焼き
薩摩先生
「もう終わるから黙って聞いてろ。」
太陽
「ちぇー。。。」
嫌いな食べ物・・・特になし
花梨
「ぷぷぷ・・・」
太陽
「わっ笑ってんじゃねぇよ!!」
薩摩先生
「うるさいっ!!」
ドゴッ
太陽
「うぎゃー!!」
特技・・
花梨
「あー終わった終わった、教室戻ろっ」
花梨の友達
「うんっ」
・霊視
9時20分
-教室-
太陽
「あーくそあの教師 教育委員会に訴えんぞ。」
薩摩先生
「なんか言ったか?」
太陽
「あっいえ なんでもありません。 ってかなんで 薩摩がここにいんだよ!!」
薩摩先生
「先生だろ?せ・ん・せ・い・・・でしょ?」
太陽
「はっはい(汗 薩摩先生」
薩摩先生
「よーし。さぁ皆早く席に着け!! 新任の先生を紹介する。先生どうぞ。」
教室のドアからは冷たく凍りつくような空気が、教室中に入りこむような感じが
した。それを感じたのは俺だけだったかもしれない。
先生が入った瞬間時が止まったような気がした、いや止まっていたのかもしれない。
彼女の目は、霊と同じような冷たく凍った感じがしていた。
髪の毛もすごく長く、背丈も高かった。
爪も長く、手首には一周するアザがあった。
服装に関してはセンスが良かった。
棘霊仔
「棘霊仔です。よろしくお願いします。」
そして、冷や汗を流して固まっている俺を見て、ニコッと笑った。
ピキッ!!
関節がいっきにやわらぐような、関節を無理矢理折ったような感覚と共に、
体が楽になった。
クラスの皆
「好きな物何ー?」「がやがや」「結婚してんの?」「わいわい」「歳は??」
とやたら皆聞いていた。
薩摩先生
「ほらっ!!静かに。では、霊仔先生後はお願いします。」
そう言って薩摩は教室を去っていった。
棘先生
「はい。それではまず先生への質問などからにしましょうか?」
皆
「わーい」
棘先生
「先生が質問者を決めます。質問者は、花梨、龍、邪丸、そして太陽」
この時、運命を決められたような気がした。
なんで指名なのか、なんで俺達なのか、
太陽
「なーんで俺だけ そして なんだよ そ・し・て!!」
龍
「お前は黙ってろっ、まず俺から質問させろ」
龍・・・石堅龍
身長は小さい方で小柄だ。運動神経はかなり良く、頭もさえている。
太陽
「ぁん!?」
ボコッ
太陽
「痛ってーー何すん・・」
龍が手を出してさえぎる・・・
その瞬間!!
音が消え去った。
周りの友達は皆固まっている。まるで、時間が止まっているかのように。
太陽
「なっなっなんだ!?」
龍
「!?」
太陽
「なっなんだよ??」
花梨
「どっどうなってるの?? ねぇ龍君」
邪丸
「zzZZ」
太陽
「なんで邪丸は寝てんだよ!!」
ドコッ
邪丸
「ん〜?誰だよ今蹴ったのは?」
机で顔をうつ伏せにして寝ていたのは、繭泉邪丸で何かと謎の多い、大きな体をした少年だった。
ムクッと顔を起こし、ボサボサの茶色い髪を掻いてまだ眠たげな顔をしていた。
俺より頭2、3個分くらいでかくて、力もかなりある。
龍
「お前達・・・まっ!まさか!!」
龍は手を出した。
手には青い火の玉のような物が浮かんで見えた。
太陽
「あっ!!」
花梨
「?」
邪丸
「んっ!?」
龍
「見えるのか?」
花梨
「え?」
その時、俺と邪丸は冷や汗をかいていた。
龍
「棘先生・・・てめぇ何者だ?」
棘先生
「やはり私の感じた霊感は合っていたようね。花梨はまだ、霊視まではできないようね。」
花梨
「!?・・・棘先生??」
謎の女
「私は棘先生ではない・・・・久しぶりね・・・・龍・・・」
龍
「!?まっまさか!? 姫?ウルル姫?」
ウルル姫
「久しぶりだな。龍・・・これは緊急事態だ。スピリットワールドでダークソウル達が侵入してきた。」
龍
「なっなんだって!? カマ爺がスピワード(スピリットワールドの略)の外にシャイン膜を張ったんじゃ?」
ウルル姫
「それがカマ爺が謎の失踪でな、失踪と共に膜が取れてしまったのだ。」
太陽
「まっ待ってくれ!? 話が何がなんだか」
花梨
「そうよ!?スピリットワールドって??ダークソウルって??」
龍
「いいから来てくれ。お前達にしかできない事なんだ。」
花梨
「え?何?何なの?」
邪丸
「黙ってついて行った方がいいようだな・・・だろ?」
太陽
「きましたきましたきました!!俺達にしかできないんだろ?やってやろうじゃねぇか!!」
龍
「ふっ。ウルル姫OKです。」
ウルル姫
「わかりました。では、」
右手を前にかざし何か気を集めるような気がした。
花梨
「まっ待ってどういう事?」
パァー
大きな黒い渦のような、空間のようなそんなものが目の前に現れた。
太陽
「いいから行くぞ!!何やら冒険の始まりみたいだ。ホラッ!!」
ドンッ
花梨
「きゃっ」
9時29分
全ての始まりはここから、ここから彼らの運命は大きく滑走路からハズれて行ったのであった。
その空間、渦の向こうは彼らはまだ見たことのない世界であった。
「IN SOUL OF〜第一話〜事の始まり」を読んで頂き本当にありがとうございます。
まだまだ、これから発展させていくつもりです。
太陽達の冒険を最後まで、読んで頂いたら幸いです。
今後もよろしくお願いします。