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Real恋愛ゲーム  作者: 成惡*サイチュウ
【日常篇】
6/11

【2-2】俺の願い、叶った?【stageⅡ】

休日スタート

―――さて、俺は今、楽しんでいる。


何をかって?


現実を。



今日は日曜日。

戦銃死から取り出した、電子銃『プラズマ』を片手に薄ら笑いを浮かべている俺。


とても快感だ。

この電子銃をベランダから空めがけて、撃って撃って撃ちまくっている。そこだけ雲が晴れるのがとても愉快だ。


しかし、こんなに撃ちまくって、誰かに弾を見られていないだろうか。それはなくとも、衛星とか撃ち落としそうで怖い。

宇宙まで届くかどうかは定かではないが。説明には『電気を生み出し光線を放射する』というシンプルな記述しかしていなかったからよく分からないけれど。

まぁ下級武器だし、そこまで威力が高いわけではないだろう。


「チューン!」


……あ、やっちまった。鳥に当たった。

もしかしたら焼き鳥が完成してるかも……スズメだったけど。

そんなことはどうでもいい。次は気をつけないとな……


バーン!


……これはヤバイ。まさかラジコンを撃ってしまうとは……。

バレる前に部屋の中に逃げとこう。


とかいったことを繰り返しながら、日曜日はあっという間に過ぎていき―――


―――――――――――――――――――――


「はい終わりー!俺の至福の時間終わりー!


因みにもう月曜日の朝だ。ゲームの休憩でベッドに倒れたら、そのまま寝てしまっていたらしい。

いやぁ、朝日が気持ち良いなぁ……。


「リンくーん!がっこ……」


ドタドタドタ


言い切る前に玄関前まで出てきた。


「ふぇ……?」


突然の俺の登場に、呆けた声を出す衿。


「さぁ、学校に行こうじゃないか!衿よ!」


「う、うん……(なんか今日も様子が変)」


なんか妙にテンションがマックス。

ハイテンション登校とか生まれて初めてだわ。多分小学生の時より意味不明にテンション高い。


だが……


「ところで、リンくん」


「ん、なんだよ」


「戦銃死2、だっけ?あれ、購入できたよー」


なん……だと……


ここで俺のテンションはガタ落ちになった。


――――――――――――――――――――


「と、言うわけだから、今日は早く下校するように。」


担任のクールビズ佐々木部(ささきべ)(本人曰く芸名)が、ガラガラ声で話している。


「それと、もう一つお前らに嬉しいお知らせだ。三日後に、テストがある」


えっ……。


……。


「あ、集まれ同士達よぉぉー!!」


「「「お、おおー!・・・・・・」」」


心なしか皆も浮かない顔をしている。


何かこの気持ちを晴らしてくれるような話題はないだろうか…と考えていると、


「なぁ燐夜」


と、同士Bの(さざなみ)真二(しんじ)君(汐乃さんに制裁されてた奴だ)が話しかけてきた。


「ん?何だ何だ?何か話題がありそうだな?」

「ふふふ、この前の恋愛ゲームのことさ!」

「あぁ、あの回収された奴ね」


まだ返して貰ってないんだけどね、と真二。

「やっぱ名前くらいは伝えとこうと思って」

「ほう」

「恋愛シュミレーションゲーム『うきどきライフ~俺達の恋愛はこれからだ!?~』、っていうタイトルなんだけど、超泣きゲーで、キャラも良いし神作なんだ!」


ふむ、恋愛ゲームねぇ……?


そこから、真二はそのゲームから現在の恋愛ゲーム事情にまで至るまで、熱く暑苦しく語り始めた。



やっと物語の本筋に入れそうなきがします。

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