出逢い
俺の名前は小杉まなぶ。
2週間ほど前に色々あって無職になった。
今日は天気がいい、雲一つない快晴だ。
そんなこんなで、俺は今コガネ色のTバックで渋谷の街を練り歩いている。
若者共がケラケラと俺を見て笑っている。
何見てんだ殺すぞごらぁ!!!!!
ふっ、安心しろ、これは心の声だ。
今年で43、もういい大人だ、そんな大声を張り上げるような事はしない。
あぁ、今日も気分がいいなぁ。
家賃、光熱費、携帯代、消費者金融に借りてる借金
その他もろもろ全て支払えなくなったのが昨日。
帰る場所がなくなったにしてはやけに気分がいい。
さぁ、今日ものんびりと歩みを進めていこうか。
そう思い渋谷の街を15分ほど歩き、本日もコガネ色のTバックが脂汗でひたひたになった頃だった。
ん?あれは…?
イイ女がこちらに歩いてくるのが見えた。
その女はゆっくりと俺の前まで歩いてきた。
そして俺の目の前で立ち止まる。
すると女は突然、頭の後ろで手を組みながら、腰をうねらせ、こちらを挑発的に見つめてきた。
見た目は黒髪ロングヘア、長身、色白、モード系ファッションのお姉さんだ。
ちょっとびっくりしてしまい、タジタジになっていると、お姉さんから突然話しかけられた。
「あなた、割り箸と極太マッキーだったら、どっちを挿れられたい?」