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第三審 実に面白い

ガリレオ

前回、見事無罪判決を勝ち得たガリレイ。

そして彼に目覚めた新たな力、地動力。

天地揺るがすバトルファンタジーの幕が上がる‼


「ん、んん、ん」

 カルラ検事はガリレイのナニをしゃぶる。どうやら先程の一件で惚れられてしまったようだ。ガリレイ一行の一人目の仲間、性欲処理係のカルラ・レイだ。レイという名前に運命的なものを感じていたが、まさかメインヒロインになるとは。小説は奇妙奇怪奇々怪々だ。

「よし、気持ち良かったよカルラ検事」

「そ、そう? それは良かったわガリレイ!」

 鞭でびしっと叩かれた。彼女は鞭使いのようだ。そして何故今叩かれたのだろうか。

「しかし、地動力なんて、よく分からんなあ」

「地を動かす力。貴男が先程法廷で使った力ね。それと逆の力は天動力という」

「天を動かす力か」

「ええ。そっちの方が一般的だったんだけど、地を動かす力なんて使うの多分貴男くらいよ」

「チートスキルか」

「調子に乗らないで。希少なだけで絶対ではない。レアなだけで最強ではない。時の魔術師のようなものよ。ブルーアイズに粉砕されるわ」

「タイムマジック‼」

 ガリレイがカルラ検事の両乳首を捏ね回すと、

「調子に乗らないことね!」

 とびしばし鞭の反撃を受ける。

「ちなみに私も使えるわ。天動力ならね」

 そしてカルラ検事が

「はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ‼」

 と力むと、

「ぷう」

 と可愛いおならが出た。

「ああ、成る程。気圧的な。気象的な」

「いや、そうじゃない、今のは」

 カルラ検事が羞恥に顔を焼かれていると、

 雲行きが怪しくなり、

 周辺がやたら湿っぽくなる。

「湿度が、上がった……?」

「ああ、これが天動力」

 つまり、天候に関与する能力ということか。それならば地動力は

「大地、地球か」

「ええ。天動力は天空、そして宇宙」

「それだけ聞くと天動力の方が強そうな」

「いやいや、地動力は強い。特に私達地球人にとってはホームそのものなんだから」

「そっか。ホームか」

 なら天空、宇宙はアウェーということになるのだろうか。

 地動力者ガリレオ・ガリレイは、

 天動力者カルラ・レイと旅に出る。

「実に面白い‼」

 実に面白いものを見に行くために。

ガリレイ

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