表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/29

戦闘指南

 突然、奔るノイズに起こされる廻。気が付くと、あのカイザリオンに乗っている状態だった。ベッドで寝間着姿でいたはずが、ちゃんとした服を着ている。

「お前の仕業か?」

カイザリオンに問う廻。肯定の意を返すカイザリオンに、ため息をつく。

「協力はするからさ、事情を話せよ事情を」

『敵が来る。主の力がいる』

それだけか、と思うが、それがこいつなりの想いやりなのだろう。そもそもこいつは機械なのだと、ベルナールの会話より思い出す。

 見渡す世界は何もない、荒廃した台地であった。そこに現れる次元の揺らぎ。揺らぐ世界に現れたのは昨日の敵だ。しかも今度は8体。

「勝てる気がしない…」

昨日も2体だったがてこずった。これもヤバいのではないか、廻の本能が告げる。

「いけないなぁ、弱腰じゃぁ」

聞き覚えのある、声。それはベルナールの声だった。ベルナールは奴らの後ろより現れた。そのベルナールは灰色の巨人の掌に乗っている。巨大な碇を背負う、一つ目の巨人。

「僕がリードしてあげるから、やってみなよ」

突然消えるベルナール。おそらく乗り込んだのだろう。ただ一つの目を赤々と光らせてその背負う怒りを片手で持つ。

「行くぞ、マッシヴ」

ベルナールの声。そして、大きくその手の怒りを振り上げる巨人。

「クェーク・アンカー!!!」

それは大地を切り裂く。敵は後退する。そして、その隙にカイザリオンによる巨人。


「やぁ、無事かい?」

「・・・あなたは何者なんですか?」

「君の助けをするんだ、そういうことを聞くべきではないなぁ」

そして、真面目な声音になるベルナール。

「さて、では軽く教えておく。カイザリオンの武器は主にその両腕のカイゼルブレードとギャザッシュカノンのみだ。だが、カノンはエネルギーを多く使い、連射は不可能。よって格闘戦主体になる」

廻はカイザリオンのブレードを出す。粒子ビームの刃が両腕より出る。

「僕が前の二機を倒すから、踏み込んで一機葬ってね」

三機で固まっていた敵を見て言うベルナール。

「それじゃあぁ、行くぞ!!」

驚くほどの速さで接近する灰色の巨人。遅れまいと、カイザリオンを走らせる。手にした碇を振り下ろし、胴を二分される二機。追いついた廻は残りの一機の懐に踏み込み、その肉を切り裂く。

「いいよ、その調子だ」

近づいてきた一機を両断する巨人。

「じゃ、僕はこれで」

廻が振り向いた頃にはもういない。やけくそ気味に廻が叫んだ。その間にも近寄る四つの機影。

「しかたない、行くぞカイザリオン!」

『了解した』

まず一番近い機体を切り裂く。次に両サイドから来る敵の首を落とす。そして残りもその首を落とす。そう連想し、集中する廻。予想通りの行動をする敵の腹部に両腕を突き出し、切り裂く。視界の両側から来る敵を回転して首を落とす。残りの一機。勢いのまま、斬り倒す。その首が宙を舞う。

「・・・敵は?」

『もう存在しない。元の場所に転送する、主よ』

「その前に、次からは事前に知らせてくれ」

『御意』



 ベルナールと、巨人は去ったカイザリオンのいた大地に立っていた。そのベルナールの前に次元の歪みが現れる。そしてそこから現れる夜剣奏。

「何をしているんだ?」

ベルナールに問う奏。肩を上げて、さぁと言うベルナール。

「どーもねぇ、彼を見ていると、あいつを思い出すねぇ」

「・・・・ボーン、か」

「本質的には似ているよ、二人は。だからこそ、惹かれるのさ、わかるだろう?君も夜剣廻なのだから」

「・・・・・・・・」

「ま、そーいうことさな」

次元の歪みに入って行くベルナール。それに続く巨人。それを見る奏。


 荒廃した世界。幾度も見た光景。それを見ても、何の感慨もない。あるのは今だけだ。

 奏は次元の歪みに入り、この世界を去って行った。



グランマッシヴAc・・・全長12メートル。肩が大きく出た灰色の機体であり、丸い頭部の赤い巨大なスコープが特徴。身の丈以上の長さの巨大な碇「クェーク・アンカー」を使う。Acは「アクター」をさし、この世界でのベルナールの役割を暗示する。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ