赤い花片
ひさびさに歌詞。
赤い花片を滴らせながら 蒼い星空の麓に咲け
伝えきれないことばたちを 縫いあわせられたら
唇ゆるめるたび歌が零れる
細い首に指をかけて問うがいい
惜しむは永遠か? 刹那か?
愛とも呼ばない幼い憧れには
他山の石はするどくて刺さる
夢とも呼ばずに 塞ぐ雲のむこうに
浮かぶ三日月が睫毛 閉じるのが見えた
赤い花束を撒き散らしながら 蒼い静寂に雑音 走れ
そばにいれない時間ほどに ことばが湧きだして
叶わない願いほど数を増すんだ
しなる首に切れた弦を絡めても
乞うのは幻か? 現か?
愛には満たない欲望にまみれた爪
おなじ貉も埋める穴を掘る
夢にも描けぬ 炎なき高揚に
沈む満月が睫毛 濡らすのを見たか?
「首」はギターのネックです。