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テーマ詩集:花壇

赤い花片

作者: 歌川 詩季

 ひさびさに歌詞。

 赤い花片(はなびら)(したた)らせながら (あお)い星空の(ふもと)に咲け


 伝えきれないことばたちを ()いあわせられたら

 唇ゆるめるたび歌が(こぼ)れる

 細い首に指をかけて問うがいい

 惜しむは永遠か? 刹那か?


 愛とも呼ばない幼い憧れには

 他山の石はするどくて刺さる

 夢とも呼ばずに (ふさ)ぐ雲のむこうに

 浮かぶ三日月が睫毛(まつげ) ()じるのが見えた



 赤い花束(はなたば)()き散らしながら (あお)い静寂に雑音(ノイズ) 走れ


 そばにいれない時間ほどに ことばが()きだして

 叶わない願いほど数を増すんだ

 しなる首に切れた弦を絡めても

 ()うのは幻か? (うつつ)か?


 愛には満たない欲望にまみれた爪

 おなじ(むじな)も埋める穴を掘る

 夢にも(えが)けぬ 炎なき高揚(たかぶり)

 沈む満月が睫毛(まつげ) 濡らすのを見たか?

「首」はギターのネックです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] どのフレーズも好きですが、特に「惜しむは永遠か? 刹那か?」と言うところがお気に入りですね。 また、赤と蒼の対比も素敵でした。
[良い点] 「赤い花弁」というタイトルが、シンプル且つこころ惹かれますね(^^) >浮かぶ三日月が睫毛 閉とじるのが見えた この部分が特に好きです。 睫毛という言葉が良いですね(^^) 素敵な作…
[良い点]  「浮かぶ三日月が 瞼まぶた 閉とじるのが見えた」  このフレーズがいいなぁと思います。  言葉は華やかな印象ですが、内へと向かう熱のようなものを感じました。
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