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入学早々に遅刻した
「ぬぉぅぅぅぅ!ヤバい!遅刻したー!」
今日は如月第一高校に入学して2日目
クラスの役員決めがある大事な日だ
ここで大体クラスのカーストが決まると言っても過言ではない
ここで仕切りたがりな陽キャは学級委員とかになったり
もしくは真面目そうな奴に押し付けるために既に仕切り始めたりするだろう
そしてその他のモブ供はできるだけ無難な役員を貰うために必死に存在をアピールするんだ
これに失敗したらめんどくさい役員を押し付けられた挙句に晴れて陰キャの仲間入りだ
そんな大事な日に寝坊する馬鹿野郎が居るなんて
誰も思わないよね?
そんな馬鹿野郎が俺こと近衛景久だ
「かーちゃんも、妹もなんで起こしてくれないんだチクショー!」
そう言いながら猛スピードで校門を通り抜け階段を駆け上がっていく
「すみません遅刻しました!」
そう言って勢いよく扉を開けて入る
それと同時に突如光出す教室の床
「景久!?お前なんでこっちのクラスに?ってなんで床が光出してるんだ!?」
びっくりした様子で声をかけてくる親友の元康
あれ?俺、教室間違えた?
それが俺がこの世界で見た最後の光景だった