ショータ・ミケランジェロ雪山探検隊(一人だけ)
その吹雪の日・・・
エルリウム遺跡の調査は、さすがに中断されていた。
「ぐッ・・・
この吹雪じゃあ、さすがの大公殿下や陛下もコタツに入っているだろうぜ・・・」
大陸最高峰・・・
霊峰・ニケに登るショータ。
その大公殿下である、ライティアに命じられて、新たな惑星神ニケの従属獣をスカウトに行くところだ。
だが・・・
「ふ・・・
フフフ・・・
人間族や人狼、人熊ならいざしらず・・・
人猫が、こんな吹雪に登山なんぞしねえだろ・・・」
びゅおおおおおおおおおおおおッ!
風が吹きすさぶ。
そう・・・
彼は「人猫」。
はっきり言って正気じゃない。
「ぐわああああああああああッ!」
寒さに凍えていたら・・・
「な・・・
なんだ!?
幻か?」
そこに、「家」があった。
正面から見ると、「T」の字である・・・
「まさか・・・」
ミリアム女王が言っていた、地球の珍獣のことを思い出す・・・
「これがホントの「家T」!?」
がらッ・・・
「家」の戸が開く。
そこには、人間大の「猿」のような生物が・・・
「いかにも、私は「イエティ」。
この吹雪の中、お困りでしょう。
一泊してはいかがでしょうか?」
なんというか・・・
暖かそうな服を着ていて、どこかの映画の猿のようだが、女性体形で色気がある。
「じゃ・・・
じゃあ、お邪魔しようか・・・」
「大公殿下の臣下の方のようで。
おもてなししましょう。
ちなみに・・・」
イエティは、思わせぶりにほほ笑む。
「「裏」はありませんよ。
「おもてなし」だけに。」
びゅおおおおおおおおおおおお!
吹雪が、一段と強くなった。
「寒いよ!」
ショータは、ツッコんだ。