1の8 自己紹介
やぁ諸君、緋烙だよ!
あの後校長の話も終わり、厨二病の彼を起こしたらとても感謝された。失礼だな、僕は約束をちゃんと守るタイプだぞ。
兎も角、そのせいで厨二病の彼に懐かれた。
何故あれだけの事で懐いたのかは知らないけど、面倒臭いのは確か。
「なぁ盟友、同一の学び場だと良いな」
「僕は別に君と違うクラスでも良いですけどね」
「まぁまぁ、そんなに照れるでない」
「今の会話の何処に照れる要素があるんです……」
「して盟友、お主の名を聞いていなかったな」
「別にいいんじゃないですか」
「まずは我から名乗ろうではないか」
「いや、人の話聞いてくださいよ」
やっぱ人の話聞かねぇ。
さて、ここからは彼の発言の後に和訳を載せるぞ。
「我が名は風翡翠 風雅。
吹き荒ぶ翠と荒れ狂う金の力を神から賜っている
(僕の名前は風翡翠 風雅。
風と雷の属性を持っているんだ。)
さぁ盟友、お主の番だ」
「僕の名前は燈舵 緋烙です。
炎の属性を持ってます」
他にも聖とか幻影とか(前世から)持ってるけど、騒ぎになりそうだし言わなくてもいいよね。
「そうか。緋烙、これから宜しく頼むぞ」
「ええ。よろしくお願いします、風雅君」
そうして、厨二語で話しかけてくる風雅君とクラス表が貼り出されている昇降口に向かいながら歩いていると、
「ラクちゃん、見つけた!俺達、探してたんだよ」
「なんだ緋烙、もう友達作ったのか?凄ぇな」
「ランに音波じゃないですか」
「む?其奴等は緋烙の友なのか?」
「そうですよ。幼馴染の肆蘭と音波です。
こっちはさっき知り合った風雅君です」
「うむ、風翡翠 風雅だ。宜しく頼む」
「永久白 肆蘭だよ。よろしくね、フウくん!」
「灯臙脂 音波だ。よろしくな」
「自己紹介もしましたし、どうせなら皆でクラス表を見に行きましょうか」
「流石は我が盟友、良い考えだな」
「そうと決まればレッツゴーだよ!」
「いや、風翡翠の言葉使いにはツッコまないのか?」
「気にしない方がいいですよ」
別に違うクラスでもいいけど、同じクラスだったら面白そうだな。