人間嫌い、部活に入る。
こんにちは。初めて投稿します。
導入だけなので、短く感じるかもしれませんが、今後もっと長く
書けたらと思います。よろしくお願いします。
俺は、人が大っ嫌いだ。
必要以上に群れる。
しゃべっていないと落ち着かない。
ひとりでトイレに行くことを恥だと思っている。
意味がわからん。
俺は今まで一人で生きてきたけど、特に支障はなかった。
ちょぉぉぉっと、ペアワークがしづらくて、修学旅行が気まずくなるだけだ。
一切生命活動には支障をきたしていない。
そんな俺が、「部活」なんちゅう、最強に青春してそうな団体に所属するだなんて。
自分自身、いや神様だって思ってなかった。
誰も予期していなかった。
母親も、熱が出たのではないかと心配してきた。
父親は、おれが別人じゃないかって、脈をとってきた。(それでわかるのか?)
黙々と生きてきた俺だ。
女子と関わることはなく、というか人間と関わることがほとんどなく。
家で顔を合わせる家族と、学校の先生ぐらいか。
とーーぜん、彼女もおらず。
というか、友達もおらず。
必要も感じず。
趣味といえばマンガを読むことで。
風情も云々も知らぬ。
そんな、他人からみたらクソみたいな、俺が。
部活?
しかも、その部活が、
女子ばっかり。風光明媚。JAPAN~って感じの。
「茶道部」だ、なんて。
「そんな、あんたなんかを普通の茶道部が勧誘するわけがないでしょうが!」
はい。
わかっていました。
そんなことはわかっていました。
まともな、お嬢様がいる、可愛い美しい茶道部が、俺のことなんか欲しいと思いませんよね。
「なによ!かわいくて超絶美しい茶道部様でしょうが!」
そういうとこだけ反応しないでください。俺の他の訴えを受け取ってください。
現在、俺の前には大変大変お小さい方がいらっしゃる。
古語でいう、子どもって意味じゃねえぞ。現代語だまんま「小さい」ッツー意味だ。
地面に正座する俺の膝の三㎝前に、子供用ローファー。
真上の照明を、小さな背中にかかる髪の毛が遮る。ふわっふわの金髪。
ちらっと上を見ると、何も遮らない胸のおかげで、憤怒の表情がうかがえた。
「それで?」
黙る俺。
「なにか、言うことはないわけ。」
正直ない。俺は悪くない。
「殺すわよ」
冗談に聞こえねぇ。
「・・・ごめんなさい」
「ああぁ?」
ぼそっと言うと、地獄の魔王みたいな声が返ってきた。
「すみませんでしたぁぁ!」
「よし!」
満足げに少女が頷く。
こんな状況の理由は、「俺がこいつのお茶菓子を食べてしまったこと」。
先生が持ってきた水ようかんを、何の気もなしに食べてしまった。どうやらこいつは、ソレをそうとう楽しみにしていたらしい。
少し遅く部室にきたこいつは、口から火を噴きながらぶち切れた。
そう、文字通り。
口から火を噴きながら。
ただの小学生にしか見えないが、こいつはそんな可愛らしいものではない。
ちゃーんと此処の高校の制服を着ている、
甘いものが大好きな
ちょおおっと横暴な()
ドラゴンの末裔である。
そして俺は
ただの人間かつ、彼女に無理矢理入れられた茶道部員。
ちょぉぉっとドジで、異世界の扉を開いてしまっただけ、な人間だ!
そのうち書きます~。