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心読める少女の憂鬱  作者: 六道傑
16/21

本気を出すために

千尋回です

『パッパカパー!』

・・・・・・・・・・・・・いや、

「どこ、ここ!?」

「どうしたんですかー?いきなり叫んで。」

いや!?え!?私昨日の記憶がないんだけど、

「ふふん。それは私がスタンがんで拉致したからですよ~♪」

・・・こいつ警察に捕まるぞ、ん?こいつ?文だよ。僕は言わなくても分かるよな。早希だ。

・・・んで、ここは大会の会場?グラウンドっぽいけど。

「今日はですねー♪やり投げ選手権です♪」

やり投げ?なんでそんなのに僕を拉致る必要があるか?

「まぁ見てたら分かりますよー♪」

・・・・・・・・・・・・・異様に上機嫌だ。なんとなくわかったな・・・でも、そんながらだっけ?あいつ。

予想どおり(であってほしくなかった。)

である、出てきたのは、あくびをしている、千尋だった。てか、なんでやり投げ・・・

といってよいしょって感じで槍をなげる千尋。

そのやりは、投げるかんじとは真逆に、すごく飛んでいく。そして、110メートルで刺さった。やり投げの普通が分からない僕は文をみるが、目を輝かせて、聞ける様子じゃない。でも、皆がざわざわとなったので、凄いのは確かだろう。千尋はあくびしてるけど、

「凄い!堂々の一位です!」

そう言ってかしゃっと千尋を撮りまくる文。

・・・てことはあれで本気だしたら・・・・・・・・・・・・・千尋恐ろしい子。

そして、夕方。

「今日も一位、おめでとーございまーす!」

文がそういうと、やめろよという風におさえる千尋。

千尋、質問だが、なぜ本気を出さなかった。

「あ?そんなもん、本気を出さなくとも勝てるのに、なんでわざわざ本気出さなきゃいかないんだ?」

・・・・・・・・・・・・・

「私的には・・・・やってほしかったな~」

そうおねだりすると、んー、と頭をかきながら、こっちこいという仕草をした。


「千尋さんの本気♪千尋さーんの本気♪」

すっごく機嫌がいい文の隣で見る僕。

この会場を少し借りれるようになったのだ。どうしたのかは知らんが、

「本気をだしゃーいいんだなー?それで満足なんだなー」

「「はーい♪」」

実は僕も期待してる。千尋はいつも心が眠いしか言ってない。こいつの本気なんて知るよしもない。それだけ楽しみなのだ。

千尋が助走を始める。助走すら千尋はしていなかった。

そして。投げる。

「あ」

千尋が声を漏らしていう。

どうしたんだ?と思い、槍の行方をさがすと、観客席に刺さっていた。

・・・・・・・・・・・・・ここから観客席ってなんメートル。

「んーと、200メートルは絶対いってますよね。」

・・・・・・・・・・・・・世界一じゃないか、もはや。

千尋ため息をつきながら、僕たちのところにきたのだった。

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