本気を出すために
千尋回です
『パッパカパー!』
・・・・・・・・・・・・・いや、
「どこ、ここ!?」
「どうしたんですかー?いきなり叫んで。」
いや!?え!?私昨日の記憶がないんだけど、
「ふふん。それは私がスタンがんで拉致したからですよ~♪」
・・・こいつ警察に捕まるぞ、ん?こいつ?文だよ。僕は言わなくても分かるよな。早希だ。
・・・んで、ここは大会の会場?グラウンドっぽいけど。
「今日はですねー♪やり投げ選手権です♪」
やり投げ?なんでそんなのに僕を拉致る必要があるか?
「まぁ見てたら分かりますよー♪」
・・・・・・・・・・・・・異様に上機嫌だ。なんとなくわかったな・・・でも、そんながらだっけ?あいつ。
予想どおり(であってほしくなかった。)
である、出てきたのは、あくびをしている、千尋だった。てか、なんでやり投げ・・・
といってよいしょって感じで槍をなげる千尋。
そのやりは、投げるかんじとは真逆に、すごく飛んでいく。そして、110メートルで刺さった。やり投げの普通が分からない僕は文をみるが、目を輝かせて、聞ける様子じゃない。でも、皆がざわざわとなったので、凄いのは確かだろう。千尋はあくびしてるけど、
「凄い!堂々の一位です!」
そう言ってかしゃっと千尋を撮りまくる文。
・・・てことはあれで本気だしたら・・・・・・・・・・・・・千尋恐ろしい子。
そして、夕方。
「今日も一位、おめでとーございまーす!」
文がそういうと、やめろよという風におさえる千尋。
千尋、質問だが、なぜ本気を出さなかった。
「あ?そんなもん、本気を出さなくとも勝てるのに、なんでわざわざ本気出さなきゃいかないんだ?」
・・・・・・・・・・・・・
「私的には・・・・やってほしかったな~」
そうおねだりすると、んー、と頭をかきながら、こっちこいという仕草をした。
「千尋さんの本気♪千尋さーんの本気♪」
すっごく機嫌がいい文の隣で見る僕。
この会場を少し借りれるようになったのだ。どうしたのかは知らんが、
「本気をだしゃーいいんだなー?それで満足なんだなー」
「「はーい♪」」
実は僕も期待してる。千尋はいつも心が眠いしか言ってない。こいつの本気なんて知るよしもない。それだけ楽しみなのだ。
千尋が助走を始める。助走すら千尋はしていなかった。
そして。投げる。
「あ」
千尋が声を漏らしていう。
どうしたんだ?と思い、槍の行方をさがすと、観客席に刺さっていた。
・・・・・・・・・・・・・ここから観客席ってなんメートル。
「んーと、200メートルは絶対いってますよね。」
・・・・・・・・・・・・・世界一じゃないか、もはや。
千尋ため息をつきながら、僕たちのところにきたのだった。




