表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
だぶるすたんだ~ど  作者: Than Nen
出会い
5/18

外国ではあだ名はデフォルトです

『しっかり働けよ!!』


『イエス、ボス』




何故か俺は店のエプロンを着ていた。


そう、グラヘッドは代金分、働けと言って来た。


俺の学校は校則でアルバイトは禁止だと伝えても、無理やりに。


俺はいつかこのヘッドを労働法違反で訴えるつもりだ。


ただ、俺がこの国の貨幣を所持してなかった原因もある。


だから、痛み分けにしといてやるよ…。




『そういえばさ、ロードさん。なんでこの国は真っ白なの??』


『そうか、そんなことも知らんのか。今この世界はホワイトタイムという時間に入っておる』


『何、そのホワイトタイムって??』


『この世界は一日の決まった時間に、一時間だけ世界全体が白に包まれるというのが伝統なのじゃ』


『それってさ、自然現象??』


『そうじゃ。自然現象じゃ。詳しいことはよう知らん。ま、そういうもんだと憶えとけ』


『イエス、ボス』




ふーん、濃い霧みたいなもんかな??


ま、気にしないで良いか。




『おい、そろそろホワイトタイムが終わる。急いで準備せい!!』


『イエス、ボス』




…とは言ったものの、一体何すりゃ良いんだよ。


こんな白いとどこからどこまでが店か分かんねーっての。




そんなことを考えていると、風景が徐々に鮮明になってくる。


まるで白いキャンパスに画家が、現在進行形で絵を描いているように…。




『…すっげえ』




俺は一言そう呟いていた。


今まで白一色だったのに、他の色が付く瞬間はまさしく幻想的だった。




『ふふ。どうじゃ。この世界の名物カラーチェンジ。圧倒的だろ??』


『うん、すごい!!単純にすごい。なんか、すごい!!』


『ああ、そうじゃな。わしもこの風景の変わりようは好きじゃ』


『うん、俺も好きになった!!』


『そうか…。ところでお前、名前はなんじゃ??』


『俺??俺の名前は…不動無我(ふどうむが)!!超かっこいいだろ!!』


『イマイチじゃな。うーん…フガ。フーガ…。よし、お前の名前はフウガじゃ!!』


『おお!!なんかかっこいい!!よし俺は今日からフーガだ!!』




なんとなく決まった新しい名前フウガ。


俺はフウガとして、このアンリミッテドワールドで過ごすことになる。


どんな冒険が始まるかは、まだ内緒。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ