ロードはトラブルの始まり
『…と、言うことなんですよ』
『なるほど、分からん!!』
ええー!!
今、一生懸命説明したよね!?
俺がなんか、フワフワしたと思ったら、ドーンときてガシャーンって感じでここにいるって事を。
『…もう一度説明しましょうか??おじさん』
『誰がおじさんじゃい!!わしはロードって名前がある!!』
『第13章ですか…!?』
『誰が13章じゃ!!ロード13世という立派な名前じゃ!!』
なるほどねー。
名前通りトラブルが多そうな人だわ…。
『ロードさん、俺の言ったことは事実なんです!!』
『お前の話は要領を得ん。何がドーンときてガシャーンとやれる感覚じゃ!!』
『…とりあえず、この世界から出られる方法とかってないですかね!?』
『ああ…そんなことか…』
やっぱりあるんだー!!
なんか簡単そうだし、早く帰って隣の家のお姉さんと妄想バスケットボールでもしようかな。
『そんな方法はない!!』
『ええー!!!!!!!!!!!!!!ちょっと待ってよロードゥー!!』
『誰がロードゥーじゃ!!』
『今の話マジすっか!?』
『マジもマジ、大マジじゃ』
…なんというかさ、どうしたら良いのよ。
俺、パスポートも持ってきてないし、不法入国で捕まるんじゃないか!?
しかも、こんな裏家業やってますみたいなおじさんしか頼れる人がいないとか…。
詰んだ!?
『とりあえず、コーヒーでも飲め』
『ありがとうございます』
『ほいっ』
『…え!?』
ロードさんは何もない空中に突然コーヒーを出現させた。
もしかしてこのおじさん…
手品師だったんだー!!!!