序章-後編-
目の前には見慣れた風景が…
あるはずもなく、真っ白な空間に居た。
『なんだ、天国って白いのか!!』
なんて納得してみる。納豆食う??納得。なんちゃって。
馬鹿な脳内漫才をやっている間に、目の前に、人が立っていた。
『うわあ!!びっくりした!!もしかして、天使様!?』
意気揚々聞いてみた。
だが得られた答えはこうだ。
『お前は、俺が天使に見えるのか!?』
サングラスとスキンヘッド、まさに絵に描いたような悪魔だった。
『ああ…悪魔さんですか…ってことは、ここは地獄ですね…』
テンションダダ下がりで聞いてみた。
だが得られた答えはこうだ。
『お前は、俺が悪魔に見えるのか!?』
『ええ…まあ…』
『誰が悪魔じゃい!!わしはこの世界の住人、立派な流人じゃい!!』
『ああ…流人の方でしたか…』
…は!?流人ってなんだよ。
留年した人かな!?
ってことは…高校生??…こんな老けた高校生がいるかよ…。
『お前はここで何しておる?』
『そうですね…簡潔に説明しますとですね、つまり…死んでここに来たと思います…』
『あ!?お前は何を言っておる!!ここは、時間を忘れた人間が集う世界、無限世界だぞ!!』
『…なるほど。日本ではないのですね。ブラジルとか、そっち方面ですかね!?』
『…お前、さっきから何言っておるんだ!?死んだだの、日本だの、ブラジルだの…頭でも強く打ってしまったのか!?』
『よく…分からないんです…。とりあえず、言えることは…』
『ここどこだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!』
その声はアンリミテッドワールド全体に響いたそうな…。