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そのよん-決意


そんなこんなで、私は生まれて初めての告白をすることになった。

しかし、涼はもうしばらく屋上に来ていない。

どうやって会えば・・


「呼び出すに決まってんじゃん。」

親友はごく普通のことのように言う。

「ど、どうやって。」

「ぁははははっ。そっかあんた何にも経験ないから分かんないか。」

私には何が面白いのかわからない。


「だから一年の人気トップ10と一緒に居られたのかもね。あんたすごいわ。」

そう。

私は知らなかっけど涼はモテてたらしい。

確かに整った顔だったけど・・それ以外は何も思ってなかった。


「どうやってって、捜すしかないでしょ。捜してどこどこに来て下さいって。」

「どこに呼ぶの・・?」

「んーあんた達ならあの変な屋上でいいんじゃない?人もいないんでしょ?」

「う、うん」

「じゃーさっさと覚悟決めて言っちゃいなっ」

「はいっ」

親友は慣れているようだ。

まぁ彼氏持ちだしな。

・・でもほんとうに大丈夫だろうか。

あぁなんて情けないんだ。

いつもの私はこんなんじゃないのに。

恋をすると人はやっぱり変わるのだろうか。


気を重くしていると親友がひとりごちた。

「それにしても・・涼くんも鈍いの捕まえちゃって・・」

「え?何?」

「なんでもー。」

親友は意味ありげな笑みを浮かべていた。

私にその真意は分からなかったけど。



数日、下駄箱の前に立って涼を捜した。

けど校舎が違うということもあってなかなか見つからない。


もう諦めようか・・。

そう思った矢先、涼が歩いてきた。


鼓動がすごくてバクバクいっている。

一歩が上手く踏み出せないでいると、

涼と目があった。

心臓が跳ね上がりそうだ。

涼は知らんぷりして通り過ぎようとする。


ダメだ、このままじゃ、言わなきゃ。


「あのっ・・。」

「・・何?」

涼は振り向いて答えてくれた。

早く、早く言葉を繋げないと・・

この前みたいになってしまう。


でも口が思い通りに動かない。

「・・何でもないなら。行くよ。」

あ、涼が行っちゃう。

早くっ・・!

「今日4:30になったら私委員会終わるんだ、だからもしまだ私を完全に嫌いじゃなかったら話があるからあの屋上に来て。じゃっ。」


私は一息で言い切ってダッシュで逃げてしまった。

息切れが激しい。

ドキドキしているのが止まらない。

でも・・言えたっ・・。

やっと言えた。

時間を見ると4:30まであと15分。

「委員会・・行かなきゃ・・。」


もちろん委員会での先生の話は右から左へ流れていった。

同じクラスの役員がもうひとりいたから大丈夫だろう。多分。



涼は・・来てくれるだろうか?



−次回、最終回っw


次回最終回っ



次の更新は6時間後くらいですww

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