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この作品に興味を持って下さり、ありがとうございます。
この作品が初めての投稿です。
読みづらいやら、誤字脱字やら、構成が下手など...色々あるかと思いますが自分のペースで書き、皆さんのご意見を参考に成長していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
初投稿です。お手柔らかにお願いします。
Thanks20th
《登場人物》
三島 音花 (ミシマ オトカ) 高校2年生
吹奏楽部 トランペット
明るく、意志が強く、しっかり者。
月野 煌太 (ツキノ コウタ) 高校2年生
元吹奏楽部・トランペット
音楽がすき、物静かで 友達は中学時代からの草薙だけ。
中学校の頃のトラウマから吹奏楽部に入ることを辞めた。
追記予定...
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僕は、音楽が好きだった。
愛情を込めて奏でられる楽器たちの音のすべてが
大好きだった。
そういえばトランペットの音色も、もう2年ほど聞いていない。
というより、聞こえていないふりをしていたのだと思う。
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⒈ はじまり
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春。この学校に入学して2回目の春だ。
今日はいつもより早く目が覚めて、いつもより早く家を出た。
家の前を流れる川には、桜並木と青空が反射している。
いつも前を歩いている2人組の男子生徒や、眠たそうな顔をしながら自転車を漕ぐ同じクラスの子も、今日はいない。
校門は開いているけれど、いつも通っている生徒用玄関がまだ開いていない。
「どうしよう。早く来すぎたかな。」
他に生徒が使える入口は無いだろうか。
キョロキョロしながら、普段は通らない部活動生が使う玄関の方へ向かった。
桜が綺麗に咲いている今日は、1年生が入学式を終え、初めての全校集会が開かれる日だ。
後輩を勧誘するための手作りの張り紙や、看板が散らかった状態で置かれたままになっていた。
足の踏み場もないような玄関だったが、鍵が空いていたのでそこから入ることにした。
ドアノブに手をかけた瞬間、
暖かい春風と共に聞き馴染みのあるメロディーが耳に運ばれてきた。
その音の鳴る方へ顔を向けると、屋上に1人の女子生徒が見覚えのある楽器を吹いていた。