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Poupées, Fleurs et Amour  作者: 山吹凪咲
7/8

最終話『願いと贈りものを……そして、ドールと花と愛』

「何とも言えないわ」

「感傷的になってる?」

「んーどうでしょう」

「ま、力は全部返したから、後は一緒に向かうだけだね」

「にしても、不思議な縁だよね」

「逢えて、愛し合えて良かったわ。だけど、そもそもの話すると胸糞悪いわ」

 もう何百年前だろう。

 あたしの家の先祖が、住んでいた村を中心に周囲の村を牛耳っていた。

 黒と言えば黒、白と言えば白。

 この家が言う事は絶対。

 胸糞悪いでしょ?

 何かある度に、気分等で選んだ家の子供を殺したり、色々したりして犠牲にしていた。

 まあ勿論、そんな事しても無駄な訳で。

 じゃあ駄目ならどうしたのか、というと……その子供の一家を殺し、徹底的に調べ上げて親戚も殺した。

 そんな事を繰り返していたが、発展と共に徐々に減っていった。

 だけど同時に、呪われたり、不運に遭ったり、色々起きた。

 それでも無理やりどうにかしながら家は続いた。

 しかし、あたしが産まれた時に限界が来て、両親はどうしても死なせたくなかったが、数年前にあたしだけ死ぬってなった。

 同時に周囲にも災害を起こしかけた。

 両親は自分達が犠牲になればどうにか出来ないか、と思ってこの家の傍の泉で自殺をした。

 それでも足りず、凪、恵鈴、円叶もこの前言った海で自殺をした。

 災害は起きなかったが、あたしは化物になった。

 Fleurは、大昔にあたしの家の1人がフランスに行って同じ事をしたが、謎の力を宿して不老不死になった。

 何がどうなったのか原因不明。

 Fleurには姉が居て、勿論姉も同時に犠牲になったが、姉の願いで、姉は死と引き換えてFleurに力を引き継いだ。

 そして、何故ここに居るのか、それは、あたしがそうなった時に両親が呼んだから。

 まあ、ざっくりと説明するならそんな感じだろう。

「皆は?」

「先に待ってるわ」

「じゃあ海に行こっか」



 色々聞かれそうだし、言われそうだけど……1つだけ。

 一緒に海へ入って死ぬ。

 最期に何かFleurと話すのか、と言われれば特になくて。

 どうせ、向こうで一緒になるし、皆が居るからね。

 今更そんなに語る事もないし。

 あ、1つあった。

 次があったら、皆と生きたかったかなあ。

 じゃあそろそろ行かなきゃね。

「ありがとう、ごめんね」

「愛してるわ」

「あたしも、愛してる」

「行きましょう、ゆあ」

「うん、行こ」

 意外と冷たいし、苦しいし、痛かったりするのね。

 だけど、藻掻こうとか思わないや。

 Fleurも一緒みたい。

 こんな人生でも、幸せだったなあ。

 ずっと一緒。




 そして、2人は海へ入り、程なくして死んだ。

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